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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第183回

「夕やけだんだん」に集まる谷中の猫(後編)

2011年01月21日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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日だまりのプチ撮影会

 いくら人に慣れた猫でも子どもはいやがるもの。加減を知らないからか、遠慮なくずかずかと近づいてくるからか。

この少年、よほどこの猫を気に入ってるのか、ずっと撫でてた(2010年12月 ソニー NEX-5)

この少年、よほどこの猫を気に入ってるのか、ずっと撫でてた(2010年12月 ソニー NEX-5)

 でもこの猫ときたら、まあ見てわかるとおり微妙に嫌そうであり、遠ざかろうとしているのだが、それでも走り出したりはせず、子どもにもちゃんと撫でられてる。偉いもんである。

 NEX-5が便利なのはモニターがチルトするおかげで、姿勢を変えなくても猫を撮れること。急にしゃがんだり立ったりすると、猫によっては驚いちゃうから。

 前ページの冒頭の写真もNEX-5で撮影。手を上に挙げてハイアングルで撮影しつつ、自分の影も入れてみた。猫と一緒に自分(の影)撮り。

しゃがんで猫を撮ってる女子二人の間から失礼して。手すりをへだてたプチ撮影会(2010年12月 ニコン D7000)

しゃがんで猫を撮ってる女子二人の間から失礼して。手すりをへだてたプチ撮影会(2010年12月 ニコン D7000)

 ここ、いい感じの日だまりとなっていて、気がついたら「プチ撮影会」の様相。こんな風にコンパクトデジカメやケータイで撮られたり。

猫カメラマンっぽい人も来ていました。猫を撮りに来たんだと思うのだけど、違ってたらすみません(2010年12月 ニコン D7000)

猫カメラマンっぽい人も来ていました。猫を撮りに来たんだと思うのだけど、違ってたらすみません(2010年12月 ニコン D7000)

 こんな風に一眼レフでしっかり狙われたり。

塀の上と下、それぞれで思い思いにくつろぐ日だまり猫。上の2匹の視線が気になるけど、特に何もいないようでした(2010年12月 ニコン D7000)

塀の上と下、それぞれで思い思いにくつろぐ日だまり猫。上の2匹の視線が気になるけど、特に何もいないようでした(2010年12月 ニコン D7000)

 その実態はこうである。塀の上と下に合計4匹が集まっていたのだ。

 そりゃあ、プチ撮影会にもなるわなあ。こんな猫だまりだったが、日が暮れた頃、もう一度通りがかったら、見事に1匹もおりませんでした。夕焼けが終わったら、みんなおうちへ帰ったのである。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2011年1月28日掲載予定



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