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陸自の精鋭が空に舞う、第1空挺団が降下訓練始めを開催!

2011年01月15日 12時00分更新

文● 伊藤 真広

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 習志野駐屯地に本部を置く陸上自衛隊第1空挺団が9日、習志野演習場で毎年恒例となる「第1空挺団 降下訓練始め」を実施した。

落下傘降下時の機体速度は、航空機が210km/h、ヘリコプターが130km/h

 第1空挺団は、輸送機やヘリコプターから降下して作戦を行なう陸上自衛隊唯一の空挺部隊で、有事の際には迅速に対処できる高い機動性を持つことから、防衛大臣直轄の中央即応集団にもなっている。
 毎年1月に行なわれる「第1空挺団 降下訓練始め」は、1969年に部隊内で訓練の安全を祈願して行なわれた“開傘祈願祭”が基になっており、1974年から現在の降下訓練始めとして一般に公開されるようになった。また1976年からは、防衛庁長官(現:防衛大臣)も訓練の様子を査察するようになった、陸上自衛隊での人気イベントとなっている。

訓練開始に先立ち、米軍関係者を乗せたUH-60ブラックホークが飛来した

 訓練には第1空挺団以外にも、陸上自衛隊第1ヘリコプター団、第1師団、東部方面航空隊、富士教導団、中央即応連隊、航空自衛隊 航空支援集団など、自衛隊員400名、航空機19機、車両38両が参加した。
 訓練は、昨年7月に同部隊の団長に就任した山之上陸将補を始めとした各指揮官と、最先任上級曹長、最年少隊員らによる輸送ヘリUH-47(通称:チヌーク)からの降下から開始。指揮官たちの降下に続いて、北澤防衛大臣などがUH-47で会場入りした。

第1空挺団の指揮官である山之上陸将補が空挺降下で会場入り
UH-47に乗って会場入りする、北澤防衛大臣をはじめとした政府要職や千葉県の要人たち

 北澤防衛大臣が着席すると、“進行してきた敵を食い止めるとともに反撃・撃破”することを想定した訓練が本格的にスタートした。 高度1400mから通常のスカイダイビング用のパラシュートの2倍の大きさというMC-4を使って、偵察小隊と降下誘導小隊の隊員による降下が行なわれた。この日の降下は、1400mとなっていたが、酸素ボンベなどを使うことで最大高度1万メートルからの降下も可能で、最長25km先まで到達できるとのこと。

訓練開始の合図となる、空挺団本部中隊の偵察小隊と降下誘導小隊による空挺降下

 地上に降り立った隊員のうち、偵察小隊の隊員はカワサキKLX250をベースに改良を加えた偵察用バイクに乗り込み、敵が進行してくる地域の強行偵察へ。
 偵察小隊のバイクが演習場から姿を消すと、1956年の初飛行以来、世界各国で1万機以上が生産された汎用ヘリの名機UH-1(イロコイ)が登場。演習場に進入してきたUH-1のタラップには、カモフラージュ用のギリースーツに身を包んだ狙撃隊員が乗っており、UH-1が地上すれすれでホバリングを開始するとタラップから地面へと降り立って、そのまま演習場の丘の上にスナイパー陣地を構築。スナイパーたちが陣地を構築する後ろでは、UH-47から隊員たちがファストロープを使ったラペリングを披露していた。

手前の単発ヘリコプターがUH-1、その後ろがUH-47UH-1の側面にはギリースーツに身を包んだスナイパーたちの姿があるが、あんな不安定な場所で怖くはないのだろうか
枯葉のギリースーツをまとった隊員たちは、一旦目を離すと保護色の効果で地面にまぎれてしまう
UH-47からラペリング降下を行なう戦闘隊員

 隊員たちを降ろしたUH-1とUH-47が演習場から姿を消すと、偵察ヘリOH-6(カイユース)が登場し、丘の向こうから進行してくる敵の様子を上空より監視した。その情報を基に、続いて登場した対戦車ヘリAH-1S(コブラ)が敵の地上部隊を攻撃。見事に敵装甲車両を撃破して、地上に展開する部隊を支援した。

上空から敵の地上部隊の展開状態や装備を偵察するOH-06偵察小隊やOH-06の偵察の情報を元に敵地上部隊で脅威となる車両を破壊するAH-1S

(次ページへ続く)

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