パンテック・ワイヤレス・ジャパンは、昨年12月23日にKDDIからリリースされたAndroidスマートフォン「SIRIUSα IS06」の発売記念イベントを開催した。
SIRIUSα IS06は、国内ユーザー向けの機能やUIが特徴的なauのAndroid端末の中ではやや異色の存在。FeliCaやワンセグ機能などは用意されない代わりにAndroid 2.2を搭載。ハイエンドクラスのスペックを持ちながら、コンパクトな本体サイズとそのシンプルさが特徴の1台だ(関連記事)。パンテックは簡単ケータイシリーズなど、au向けにシンプルな端末を中心に提供してきたが、日本向けのスマートフォンとしてはSIRIUSα IS06が第1弾となる。
日本ではシンプルな端末をリリースしてきたが
スマートフォンでさらなる拡大を目指す
まず最初に登場したパンテック・ワイヤレス・ジャパン 代表取締役社長の金 栄日氏は本社の概略について説明。1991年創業の携帯電話端末専業企業で、(財閥系ではない)ベンチャー企業から成長したメーカーとしては韓国では希有な存在であるという。韓国国内では「Sky」、グローバル市場では「パンテック(Pantech)」ブランドを用いている。
2005年には韓国の携帯電話事業者であるSKテレコムの端末製造会社を買収して規模を拡大。現在は韓国、アメリカ、中国を始め、日本やヨーロッパでもビジネスを展開しており、2015年にはグローバル市場で世界5位のシェアを目指しているとのことだ。
IS06は本当の意味での“スマート”フォン
続いて登壇した同社 営業部門課長 折戸広志氏は、スマートフォンの“smart”という単語の意味から、SIRIUSα IS06の特徴をアピールした。
“smart”という単語は名詞としては「苦痛」「苦悩」といった意味合いを持つ。実際スマートフォンに触れた人の中には、ケータイに比べてサイズが大きすぎると感じたり、またモッサリとした画面の反応が苦痛だ、といった感想を持つケースもある。
しかし、SIRIUSα IS06ではそのようなことはなく、「頭の回転が速い」「高性能な」「カッコイイ」「最新の」「痩せている(ただしこれは和製英語)」といった、形容詞としての“smart”が当てはまるのだという。
具体的には“スピードの速さ”や“高性能”を実現しているのは、1GHz動作のクアルコム製プロセッサーの搭載や、最大通信速度が下り9.2Mbpsの「WIN HIGH SPEED」への対応。“カッコ良さ”は独自のメニュー画面や人間工学に基づいたデザイン。そして“痩せている”は、3.7型ディスプレーを搭載しながら、約109gというスマートフォンとしては最軽量級の重さが当てはまる。
クリスマス時期にAndroid 2.2を搭載することが最重要課題となっていたとのことで、Cメールの送信(現在は受信のみ可能)、EZwebメール、Skype、au oneマーケットなどの機能については現在利用できない。しかし、これらはソフトウェアのアップデートによって、2月以降順次対応していくとのことである。
韓流スターも
パンテックのスマートフォンをアピール
イベントの後半には、韓流スターとしておなじみのイ・ビョンホンさんも登場。同社のトップとは個人的な付き合いもあるようで「パンテックは韓国でも有名な企業だが、こうして日本でも活躍されていると聞いてうれしい」と挨拶。実際普段からパンテックのスマートフォンを使っていると話し、その印象については「PCのように色々なことに使える」と、魅力をアピールした。