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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第9回

年末年始も聖地巡礼! 鷲宮で初詣、足利で初日の出

2011年01月12日 22時48分更新

文● 中村信博 ●写真/うえのふみお

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次の聖地は足利だ!

 さて、鷲宮神社での初詣を終えた筆者たちが次に向かうのは、栃木県足利市。実は、北関東でも指折りの初日の出ポイントが、ここ足利市にあるのだ。鷲宮からなら、国道122号線をひたすら北西に進んだ先にある。深夜のこの時間帯なら渋滞はなく、およそ1時間半ほどでたどり着くことができるだろう。

 実は足利市では、ひとつの萌え企画が進行している。足利市内にある2つの神社の祭神をモデルにしたキャラクターを押し出して、足利の町を盛り上げていこうという「あしかがひめたま」という町興し企画が、2010年の7月から始まっているのだ。まだスタートしたばかりで全国的にそれほど知られた企画ではないが、足利の町の落ち着いた雰囲気をうまく取り込むことができれば、これから大化けしていく企画になるだろう、と筆者は見ている。

 足利での最初の目的地は、渡良瀬川を北に渡った旧市街地にある足利友愛会館。この年末年始にかけては1階大ホールが休憩所として終夜開放されていて、初日の出を前にここで一眠りしたり、お弁当を食べて体力回復を図るグループが何組か見られた。

旧足利銀行本店の歴史的建造物をそのまま利用している、足利友愛会館。足利探訪の際の拠点となる施設だ

彼女たちが「あしかがひめたま」のキャラとなる、良縁結びの「はたがみおりひめ」と悪縁切りの「かどたみたま」。デザインは「魔法少女リリカルなのは」のアニメーター奥田泰弘氏だ

この日の友愛会館では、ホールの一角でひめたまグッズの終夜販売が行なわれていた。同じグッズが後述のひめたまショップでも購入できる

 友愛会館で一休みしたあと、筆者たちも織姫山にある神社へと向かった。友愛会館から織姫神社までは、のんびり歩いて10分ほどの距離だ。元日早朝の足利の街は、通りがかるクルマも少なく、しんと寝静まっている。織姫神社へと続く長い石段の前に立ったのは、空がうっすらと藍色に明け始めた時刻。吐く息を真っ白に染めながら、どの人もなごやかに石段を登っていく。

織姫神社があるのは、友愛会館から歩いてすぐの織姫山の中腹だ。石段の前にある看板には、小さくおりひめちゃんのイラストが描かれている

急な石段を登って、ようやく境内に到着。足利の夜景の向こう、西の空が少しずつ白み始めていた

こちらが足利織姫神社の本殿。天御鉾命(あめのみほこのみこと)と天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)の2神を祀っており、元々は足利名産である織物の守り神だった。織物は縦糸と横糸が結び合わさっていることから、そこから縁結びのご利益があるとされる

境内に少しずつ見物客が集まりはじめた。見たところ地元の人が多いようだ。境内の一角で振舞われていた甘酒を傾けながら、焚火で暖を取りつつ日の出を待つ

(次ページへ続く)

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