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最新パーツ性能チェック 第104回

内蔵GPUの存在を大きく変える「Sandy Bridge」の性能とは?

2011年01月03日 14時00分更新

文● 宇野 貴教

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新旧2CPUずつ、合計4CPUで比較

 今回テストを行なう新CPUは4コア8スレッドの「Core i7-2600K」(3.4GHz)と、4コア4スレッドの「Core i5-2500K」(3.3GHz)の2つ。比較用として4コア8スレッドの「Core i7-875K」(2.93GHz)と、2コア4スレッド「Core i5-655K」(3.2GHz)のスコアも計測している。
 マザーボードは新CPU用にIntel純正のP67搭載マザー「DP67BG」と、H67搭載マザー「DH67BL」を使用。旧CPUはGigabyteのH55搭載マザー「GA-H55-S2V」を用いている。なお、Core i7-2600KはHyperThreadingオン・オフの2パターンを掲載する。

テスト環境
CPU 「Core i7-2600K」(3.4GHz)
「Core i5-2500K」(3.3GHz)
「Core i7-875K」(2.93GHz)
「Core i5-655K」(3.2GHz)
マザーボード 「DP67BG」(P67)
「DH67BL」(H67)
Gigabyte「GA-H55-S2V」(H55)
メモリー Corsair「TW3X4G1333C9A」(DDR3 PC3-10666 2GB 2枚組)
HDD Seagate「ST3160812AS」(160GB)
電源ユニット Thermaltake「Toughpower QFan 650W」(650W)
OS Windows 7 Ultimate(32bit)

P67チップセット搭載のインテル純正ATXマザー「DP67BG」

H67チップセット搭載のインテル純正MicroATXマザー「DH67BL」

 まずはCPUの基本演算性能をSandra 2011でチェックしてみよう。Sandra 2011はAVX命令に対応しているため、新CPUのマルチメディアテストはすべてAVX命令が使用されている。そのため、これらのテスト結果は新CPUが良好だ。特に浮動小数点と倍精度は、オペランド幅2倍ろいう性能強化がそのままに、クロック比約2倍の結果を出しており、今後AVX命令対応ソフトが増えてくれば旧CPUから乗り換える価値が大いにある。
 その他では、純粋な演算テストでのCore i7-2600KのHyperThreadingの効率のよさが目につく。エンコードやレンダリングといった演算速度を重視する用途においては、やはりHyperThreading搭載モデルの優位性が大きい。
 Sandy Bridgeの1コア1クロックあたりの性能は旧CPUよりも5~10%ほど高いが、PC Mark Vantageのような実アプリに近いものだとその差は小さくなる傾向にある。

Sandra 2011 プロセッサの演算パフォーマンス

Sandra 2011 プロセッサの演算パフォーマンス better→

Sandra 2011 マルチメディア処理(単位:Mピクセル/s)

Sandra 2011 マルチメディア処理(単位:Mピクセル/s) better→

PCMark Vantage(単位:score)

PCMark Vantage(単位:score) better→

CineBench11.5(単位:score)

CineBench11.5(単位:score) better→

(次ページへ続く)

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