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T教授の「戦略的衝動買い」 第129回

最適サイズ「GALAXY Tab」とプリペイドSIMを衝動買い!

2010年12月16日 12時00分更新

文● T教授

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大きさと重さがiPadの半分サイズの「GALAXY Tab」を衝動買い

 スペック重量(730g)では軽いイメージなのに実感ではズッシリ重くて、最近では持ち歩く機会がめっきり減ったアップルの「iPad」が自宅のリビングにある。

 さらに、携帯電話としては適正サイズだが、ちょっとした仕事もどきをしようとすると、すぐに2本の指先で拡大縮小操作を繰り返すハメになる、小さなスクリーンのサムスン電子製スマートフォン「GALAXY S SC-02B」も買ってしまった。

サムスン電子製タブレット端末「GALAXY Tab SC-01C」

 今から15年近く前、モバイルPC全盛期も同じようなことを繰り返して悩み抜いたデジャブな感覚が蘇った。基本的に、人間の”どこにでも持ち歩いて使いたい”という欲求と、”人の視力の限界”という2つの要素を同時に満足させるには、「ミウラ折り」の太陽発電パネルのように「小さく運んで大きく使える折りたたみスクリーン」の登場を待つしかないのかもしれない。

 理想の時代が来るまで、サイズと重量の異なる数多くのモバイルガジェットを実際にトライし最適値を見つける以外、納得のいく環境は得られないだろう。「iPad」(Wi-Fi+3Gモデル)は、9.7型ディスプレーでサイズ幅189.7×高さ242.8×奥行き13.4mm、重量は730g。「GALAXY S」は4型ディスプレーで、幅60×高さ116×厚さ12.7mm(最厚部約13.5mm)。重量は118gだ。作りがリッチかどうかは別にして、個人的にはiPadは気軽に持ち歩ける重さを超えている。

 そんなある日、「すでに予約で完売だろう」と思いつつ、たまたま覗いた「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」で、お持ち帰りできるサムスン電子製タブレット端末「GALAXY Tab SC-01C」を発見。片手で持ってもなんとか耐えられる重量382gで、ディスプレーは7型。サイズが幅120×高さ90×厚さ12.1mm(最厚部約12.2mm)。そして、NTTドコモ回線という魅力的なスレートクライアントだ。

2段目の「GALAXY Tab」は最下段の「iPad」の半分、3段目の「GALAXY S」はGALAXY Tabの1/3、最上段のSony Ericsson製「LiveView」は、もう比較にならないほど小さい(LiveViewは、Android端末をBluetoothで操作できる小型端末。詳しくは次回ご紹介する)

つい最近、iPadのコンパクトさに驚いたばかりだが、「GALAXY Tab」のパッケージの小さなサイズにもう一度驚いた!

 早速、現在契約中の「Blackberry Bold 9700」の買い増しとして購入。しかし、SIMを使い回してBlackberryも継続使用するために、価格引き下げのあったBIS(Blackberry Internet Service)は継続。「Xperia」も時々使用するためmoperaも継続という変則的なSIM(FOMA)カードの契約となった。

 しかし、SIMカードの差し替えは実際にやってみると結構面倒だ。一般的なケータイユーザーの場合、SIMカードの差し替えは機種交換時のたった1回だけの行事と考えているためか、多くは裏蓋を開けて、さらに充電式バッテリーを取り外さないと不可能な面倒な仕組みになっている。

 結局、6ヵ月(185日)使い放題の日本通信製プリペイドSIM「b-mobileSIM U300」(BM-U300-6MS)をAmazonで追加購入。データ通信オンリーのSIMカードだが、もともと電話スタイルには程遠いスタイルの「GALAXY Tab」には最適の製品だ。「GALAXY Tab」のようなスレートクライアントは、ネット端末としての使命がメインで、音声通話はあくまで副次的なモノにすぎない。

日本通信製プリペイドSIM「b-mobileSIM U300」(BM-U300-6MS)のパッケージ。Amazonなどでも買える。悪夢の24ヵ月縛りと解約ペナルティの呪縛がない点が、極めて健康的で良い

クレジットカード大のプラスティックケースからSIMカード部分だけを取り出し、「GALAXY Tab」のSIMカードスロットに挿入する

 データ通信のための設定は、まず指定の電話番号に携帯かPHSから電話して開通手続きを行なう。続いて、クライアント側でアクセスポイントを設定するだけという極めて簡単な操作だ。

 しかし、なぜか設定マニュアルには記載されていない認証タイプとして「PAPあるいはCHAP」を指定しないと、「GALAXY Tab」はmoperaには絶対につながらない。ここだけは要注意だ。

指定通りプロキシを設定すると、より高速になるケースもある。マニュアルには記載がないが、11行目の認証タイプを指定しないと絶対にmoperaのアクセスポイントに接続できない。「GALAXY Tab」ユーザーは要注意だ

moperaの設定は、マニュアルに記載されているとおりにするだけ

 設定を終えてインターネットに接続できるようになると、(300Kbps程度のスピードだが)なかなか快適だ。YouTubeなどの動画サイトはほとんど期待できないが、クラウド系のビジネスアプリケーションならストレスのないパフォーマンスだ。「b-mobileSIM U300」の特徴である、縛りなしのプリペイド方式、さらにパケット上限なしで使える点は、筆者のような衝動買い人間にはありがたい。もちろん半年経過した後は延長も可能だ。

無事設定が終わると、電波強度のバーグラフの左側に「H」の表示が現われる。また上り下りの矢印アイコンが表示され、データ通信が開始される


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

(次ページへ続く)

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