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動作速度の向上を徹底チェック!

Parallels 6を選ぶ6つの理由

2010年12月14日 20時30分更新

文● 田中俊光

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5.OSの違いを意識させないシームレスな操作性

 Macライクな操作性もParallelsの魅力のひとつだ。Macでおなじみの、ピンチイン/ピンチアウト/スワイプ/回転といったトラックパッドのジェスチャーを、仮想マシンのWindowsでも利用できる。

 Windows用ソフトを利用する場合は、Dockから起動、Spotlightで検索してそのまま起動というように、Mac用ソフトと同じ感覚で利用できる。

Windows用ソフトがまとめてDockに登録される(左)。Spotlightの検索結果からピンポイントで起動することもできる(右)。また、Windowsの「スタート」メニューにも、Mac用ソフトがまとめて組み込まれる

 また、WindowsとMacでお互いのフォルダーにアクセスできるよう「共有」を有効にしておけば、Windows側のファイルをMac用のソフトで開く、Mac側のファイルをWindows用ソフトで開く──といったことも可能だ。

一方のOS側にあるファイルを選択して、右クリックするだけで他方のOS用のソフトで簡単に開ける。拡張子とソフトの関連付けも、OSの違いを意識することなく自由に設定できる

 複数のOSを併用するとファイルのやり取りが面倒に思えるが、この点も心配無用。標準の設定ではWindowsのデスクトップに置かれたショートカットからMac側の「ホーム」フォルダーにアクセスできる。また、Macの「デスクトップ」「書類」フォルダーなどの内容を、Windowsの「デスクトップ」「ダウンロード」フォルダーなどとリンクもさせられる。Windowsでダウンロードしたファイルを、Macのダウンロードフォルダーから直接開くといったことが可能になるわけだ。OSをまたいだファイルのドラッグ&ドロップやコピー&ペーストもサポートしている。

ファイルのコピーはドラッグ&ドロップが最も簡単。レスポンスも素早い。コピー&ペーストも利用できるが、その場合扱えるファイルは、プレーンテキスト/スタイル付きテキスト/画像に限定される

6.豊富な表示モードの搭載でモニターが小さくても快適

 Parallelsの表示モードは、標準の「ウィンドウ」と、「モダリティ」「フルスクリーン」「コヒーレンス」の4種類がある。

通常表示モードの「ウィンドウ」。Windowsのデスクトップが、ひとつのウィンドウの中に収まって表示される。ウィンドウのサイズは変更できるものの、モニターそのものの解像度が高くないと、表示スペースが圧迫されてしまう

 中でも便利なのが、Windowsが全画面を占有する「フルスクリーン」モード。モニター解像度が低くても、Spacesの別画面に割り当てておけば、MacとWindowsを一瞬にして切り替えられる。

Spacesの操作スペースの切り替えにショートカットを設定しておけば、キー操作でWindowsとMacを簡単に切り替え可能。モニター切替器で複数のマシンを使うような感覚で利用できるので便利だ

 また「コヒーレンス」では、Windowsのデスクトップが非表示になり、Windows用ソフトをMac用ソフトのように表示できる。

 Windowsの画面を縮小表示できる「モダリティ」モードもユニークな機能だ。例えば、証券会社の取引ツールはWindows専用であることが多い。Macで作業をしながらParallelsでそれらのツールをチェックしたい場合、常に「ウィンドウ」モードで画面を表示していると作業の邪魔になる。その点「モダリティ」モードなら、縮小表示したWindowsの画面を隅に置き、気づいたときにチェックするといった「ながら見」ができるのだ。

「モダリティ」モードでは画面を任意の大きさにリサイズできるほか、透明度を設定して、非アクティブ時でも常に前面



(MacPeople 2011年1月号より転載)

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