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Google検索とYahoo!検索の相違点 まとめ (2010年12月3日版)

2010年12月03日 16時12分更新

記事提供:SEMリサーチ

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報道によるとYahoo! JAPAN のGoogle検索エンジンへの移行が完了したとのことですが、ここでGoogleとYahoo!検索の違いについて簡単にまとめておこう。箇条書きで列挙する。なお、これらはすべて独自に調査したものであり、Yahoo! JAPAN が公式・非公式に明らかにしたものではない。また、今回はあまり多くの検索クエリで検証していないため、間違いがある可能性がある点をあらかじめお断りしておく。

■ キーワード入力補助(Googleオートコンプリート)
両社それぞれ独自の機能を搭載。当然ながら同じ検索クエリを入力中でも異なる候補を表示する。Yahoo! JAPAN は一部の業者により不正操作されすぎ。Googleは検索数やトレンド、ワード属性、CGMのクローリングなどを組み合わせている。関連検索(その他のキーワード)も然り。

■ 地域系クエリにおけるプレイス検索との統合
Yahoo! JAPAN 側では行われていない。両社の提携は「ウェブ、画像、動画、モバイル」なので、ローカル検索は対象範囲外。

■ 過去の検索履歴によるパーソナライズ検索(クッキー/ログイン)
いずれもGoogleのみ。検索技術にGoogleを採用している検索サービスで、(Googleの)パーソナライズ検索が搭載されているものは世界を見てもありません。

■ ユニバーサル検索(画像、ウェブ、地図、動画などの混在表示)
Yahoo! JAPAN も同等の機能を従来から提供(ブレンド検索)していますが、表示するコンテンツは自社の各プロパティ。これらコンテンツはポータルサイトとして成長してきたYahoo! JAPAN の重要な、そして差別化要因となる財産ですから、戦略的にこうするのは合理的。

■ 検索ツール
コンテンツの種類や時間軸など様々な軸で検索対象を絞り込む機能。Googleのみ。(関連:Google、「検索ツール」を提供開始

■ スター(☆印)機能
SearchWikiの廃止に伴って追加された機能で、お気に入りブックマークのようなもの(関連:グーグル、ウェブ検索結果から「お気に入り」登録できるスター機能を追加

■ リアルタイム検索 (※ TwitterやFacebookの最新投稿を表示する機能として)
リアルタイム検索はGoogleのみ、現時点で Yahoo! JAPAN 側で確認できず。

■ QDF(ホットな話題のキーワードで検索した時に最新ページを優先表示する機能)
Yahoo! JAPAN 側では12月から確認できた。ちなみに同じGoogleを採用していてもBIGLOBEはQDF相当がないので、最新ニュースに関するクエリで検索しても、最新ページが上位に優先表示されることはない(2010年12月2日時点)。

■ 法的要請によりGoogleが削除したページの扱い
Googleで非表示だがYahoo! JAPAN 側で表示されるケースを確認。この場合は、検索結果ページに11件のウェブページが掲載されることになる模様(確認事例1件)。検索結果から除外されている場合に、Google同様にその旨を表示するかどうかの事実確認はできなかった。

■ ○○○(ドメイン名)のその他の検索結果を表示する
検索クエリと合致するコンテンツが同ドメイン内に複数存在した場合に表示されるリンク。クリックすると展開されてウェブページが数件追加表示される。Yahoo! JAPAN では確認できず。

■ 「類似ページ」
ヒットしたページと類似するコンテンツが存在した時に表示されるリンク。Yahoo! JAPAN 側では確認できず。

■ サイトリンク
Yahoo! JAPAN、Google両者で確認。表示される情報も同一。

■ ワンラインサイトリンク
Yahoo! JAPANでは確認できず。

■ インスタントプレビュー
Googleが2010年11月より提供開始した、リンク先ページ全体のサムネイルを表示する機能。Yahoo! JAPAN 自然検索結果には搭載されていない(関連:Google、「インスタントプレビュー」提供開始

■ ウェブページの地域属性表示
ウェブサイトが対象としている国・地域を表示する機能(e.g. Googleで「AOL」と検索した時に、米AOLのサイトのURL欄に「アメリカ合衆国」と表示)。Yahoo! JAPAN側では確認できず。

■ 検索結果のインデント表示
Googleはなし、Yahoo! JAPANはあり(というか、いつからGoogleはインデント表示しなくなったのでしょうか?)


(以上、すべて2010年12月3日15時時点の画面で目視確認)

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