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週刊 PC&周辺機器レビュー ― 第83回

簡単操作に特化したバックアップ専用HDD Clickfree

2010年12月03日 12時00分更新

文● 池田圭一

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Clickfreeワイヤレスポータブル

 先日、友人からクラッシュしたHDDからのデータ回収を依頼され、四苦八苦しながらも膨大なビデオや写真の8割程度を回収するということがあった。しかし、セクターの物理破壊には勝てず、残念だが一部のデータは永久に失われてしまった。今回紹介するClickfree製品も、メーカーであるカナダStorage Appliance社が創られた理由は、創業者の母がHDDトラブルで大量の写真データを失ってしまったこと……がきっかけだとのこと。誰にでも簡単に扱えるバックアップソリューションが目的という、この製品を評価してみた。

C2N Clickfreeワイヤレスポータブル
一般的なポータブルHDDのような外観の「C2Nバックアップポータブル」。USBコネクタ×2口ケーブル付きのクレードルが付属するため、デスクトップパソコンでも使いやすい一見すると無線LANアクセスポイントのように見える「Clickfreeワイヤレスポータブル」。電源を入れると前面下部がブルーに怪しく光り、インテリアとしての高級感もある

自動バックアップ機能を持つポータブルHDD

 Clickfreeシリーズには、USB接続したパソコンからデータを吸い上げる「C2バックアップポータブル」(500GB)と「C2バックアップデスクトップ」(1TB)、C2シリーズにネットワークバックアップ機能を追加した「C2Nバックアップポータブル」(500GB)と「C2Nバックアップデスクトップ」(1TB)、さらに無線LAN接続機能を内蔵する「ワイヤレスポータブル」(500GB)の計5モデルがラインナップされている。いずれも一般的なUSB HDDとして使えるが、あくまでも本領はバックアップを簡単に行なう専用HDDという点にある。

 今回取り上げるのは、C2Nバックアップポータブル(以下C2N)とワイヤレスポータブルの2製品だ。まずは両者のハードウェアから見ていこう。光沢のある黒のプラスチックボディーをまとうC2Nは、2.5インチHDDを内蔵したポータブルHDDでよく見かける外見だ。付属する専用USBクレードルに立てて使えるほか、本体背面に収納できる短めのUSBケーブルを使って、パソコンと接続できる。

背面にUSBケーブルを収納 C2Nは背面にUSBケーブルを収納。底面にクレードル接続用のミニUSBコネクターが見えるが、電源スイッチなどは特にない

 C2Nは基本的に、USBバスパワーで駆動する。本体側ケーブルはやや短いが、クレードルドッキング用のミニUSBポートを利用すれば、市販のUSBケーブル(USB~ミニUSBコネクター)を使うこともできる。本体の重さは約166g、保護すべきバックアップメディアを持ち運ぶのはお勧めしないが、カバンなどにも楽に入る。

ワイヤレスポータブルの背面 ワイヤレスポータブルの背面。USBバスパワーでの動作のほか、通常は付属のACアダプターで駆動する。初回設定時や一時的な高速バックアップの際には、背面に格納されたUSBケーブルでの接続・電源供給も可能

 一方のワイヤレスポータブルは、平置き設置型HDDとなっている。大きさは3.5インチ型HDDを短くした感じで、上部が透明な化粧板で覆われており高級感がある。

 本体に無線LANの子機機能を内蔵しており、家庭内の無線LANに接続し、付属のACアダプターで動かすのが通常の運用モードとなる。C2Nと同様に、短めのUSBケーブルが側面に収納されており、USBバスパワーでの駆動も可能だ。しかし、USB接続時はACアダプター接続時とは運用モードが変わり、無線LANはオフになってC2Nと同じポータブルタイプのバックアップHDDとして機能する。

厚みや横幅は3.5インチ型HDDとよく似ている 厚みや横幅は3.5インチ型HDDとよく似ている。なお、C2やC2Nのデスクトップモデルも、ワイヤレスポータブルとほぼ同じデザイン/サイズとなっている

 USB 2.0で接続すると、パソコンからはシステムファイルなどを格納したROM領域(CD-ROMドライブ互換)と、リムーバブルメディア領域の2ドライブ構成に見える。内蔵HDDの容量は両製品とも500GB。そのうちバックアップ用領域として、465GB程度が利用できる。内部HDDの交換などは不可能なため、ハードウェア周りで記すべきことはほかにない。それぞれの使い勝手を見ていこう。

システムソフトを収録したROM領域と、データを記録するユーザー領域が見える システムソフトを収録したROM領域と、データを記録するユーザー領域が見える。エクスプローラーからもユーザー領域にアクセスできるが、本製品では不用意に触らないほうが無難

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