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これぞスマートフォンのタッチパネルのメリット!

HYBRID W-ZERO3をメモツールとして活用する

2010年11月30日 19時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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HYBRID W-ZERO3では多彩なジャンルのアプリケーションを利用できるが、その1つとして人気が高いのが手早くメモを作成できる「手書きメモアプリ」だ。

迅速なメモ作成を可能にする手書きメモ

 ウィルコムの「HYBRID W-ZERO3」にはさまざまな活用方法があるが、その1つとして挙げられるのがメモツールとしての用途だ。テンキー、あるいはソフトウェアキーボードを利用してテキストとしてメモを残せるほか、外出先で見かけたものをカメラで撮影して記録するといった使い方もある。

 さらにタッチペンを利用すれば、手書きでメモを記録することも可能だ。直接画面に書き込むため、すばやくメモを記録できるメリットがあるほか、画面上の好きな場所に自由に書き込めるため、思い浮かんだキーワードを線でつないで1つのアイデアとしてまとめるといった使い方にも向いている。

 ここでは、HYBRID W-ZERO3で手書きメモを作成できるアプリケーションを紹介していこう。

取り込んだ写真の上にメモを書くことも可能

 まず「comono HandyMemo for Windows Mobile」(http://www.dgfreak.com/saradahouse/handymemo/)は、手書きメモに特化したアプリケーションだ。作成したメモは自動的に保存されるため、ファイルの保存先などを意識する必要はなく、またカーソルキーを使って作成したメモを次々と見られるのも便利だ。

 メモを書き込むためのペンには「超極太」から「細」までの5種類の太さがあり、また描画色も「黒」「赤」「青」「緑」など11種類から選択できる。このため、たとえば思いついたキーワードを次々と書き込み、その中から重要なものを赤で囲むといった使い方ができる。

実際に手書きメモを書いてみたところ。指先でも書けないことはないが、タッチペンがほぼ必須

画像を取り込んでメモしてみた。この内容を再度画像ファイルとして出力することも可能だ

 意外と便利なのが、インポートした画像の上にメモを書き込めるという機能。街中で見かけたものをHYBRID W-ZERO3のカメラ機能を使ってメモするだけでなく、付随する情報を手書きメモとして追加できる。たとえば気になるお店を見つけた際、外観を撮影しておくだけでなく、お店の名前や営業時間などを一緒に記録しておくことが可能なわけだ。

 さらに書き込んだメモを画像ファイルとして出力できるため、他のアプリケーションとの連携も考えられる。まず思い浮かぶのは、手書きメモをメールとして送信するという使い方だろう。たとえばわかりづらい待ち合わせ場所を手書き地図で伝えるといった使い方は便利そうだ。

メニューから「エクスポート」を選び、解像度(原寸、1/2縮小、1/3縮小)を選ぶと、このダイアログが表示されて、メモを画像として保存できる

テキスト入力ウインドウも用意されている。書いたメモを見ながらテキストを入力し、クリップボード経由でほかのアプリに貼り付けるといった使い方が可能

 なおインストール直後の状態では、画面の下1/4程度のスペースが空いており、その分手書きメモのスペースが小さくなっている。これは「メニュー」から「設定」を選び、「メモのサイズを最適化する」をタップしよう。これで次に作成したメモから、広い手書きメモ領域が表示される。

 タッチペンへの追従性も高く、気軽にメモを作成できるアプリケーションとして完成度は高い。メモを保存する必要がなく、さらにカーソルキーの左右で作成したメモを次々と見られるのも便利。手軽に使える手書きメモツールを探しているなら、ぜひ試してみよう。

クラウドメモアプリは手書きでも便利!

 クラウドを利用することにより、PCやスマートフォンで手軽にメモを共有できるツールとして、最近人気が高まっているのが「Evernote」だ。本サイトでも、「HYBRID W-ZERO3で『Evernote』を使う」という記事で詳しく紹介している。このEvernoteには手書きメモを作成するための機能もあるため、タッチペンでササッとメモを作成してクラウドにアップロード、といった使い方が可能だ。

 Evernoteの起動画面には、いくつかの新規メモのフォーマットが並んでいるが、手書きメモを作成する場合は「Ink Note」を選択すればよい。これでメモ画面が表示されるので、描画ツールを使って書き込んでいく。

Evernoteの起動画面。ここで「Ink Note」を選ぶと手書きメモを作成できる

 描画ツールは鉛筆のほか、万年筆や消しゴムなどがある。線の太さは6段階、描画色も32種類から選ぶことができる。このように描画のための機能がまずまず豊富で、ちょっとしたお絵描きツールとしても使えそうだ。

 さらに描画ツールの一種として、投げ縄選択ツールも用意されている。書き込んだ内容をこのツールで囲むと選択状態となり、ドラッグ&ドロップで場所を移動したり、あるいはハンドルをドラッグして大きさを変えたりすることが可能だ。さらにアンドゥ機能も備えているため、書き間違えてもすぐに元に戻せるのも便利である。

Evernoteで手書きメモを実際に作成したところ。ここでは太めの線を使って鉛筆で書いてみた

描画ツールを選んでいるところ。一番下にあるのが投げ縄選択ツールだ

投げ縄ツールを使って書き込んだメモを選択したところ。メモを移動させたり、あるいは拡大縮小したりできる

HYBRID W-ZERO3のEvernoteで作成したメモをWindows用のクライアントで開いた

 Evernoteを利用するメリットは、書き込んだメモをPCでも見られることだろう。外出先で急いでメモを作成したい場合にHYBRID W-ZERO3で手書きメモを作成し、オフィスに戻ってからゆっくりとキーボードを使って清書するといった使い方ができる。こうした連携は、クラウドを利用するEvernoteならではだ。

 すばやくメモを作成する、あるいはアイデアをまとめるなど、手書きメモアプリにはさまざまな使い方が考えられる。ぜひこれらのアプリをHYBRID W-ZERO3に忍ばせておき、自分なりの使い方で活用してみてはいかがだろうか。

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