刺すような冷気の中、メロン号スタンバイOK
深夜の東名高速と東北道をひた走り、筆者が「ルネサンス棚倉」に設けられたサービスパークに入ったのは、いつものとおり本番当日の早朝。まだ夜も明けきらない時刻、晩秋の福島の空気はキンキンと刺すような冷気に包まれていた。午前6時のデイ1スタートに向けて、すでにサービスパークは発電機やエアツールを使う音が響いている。
気象予報によると、福島県棚倉町の天候は2日間とも晴れの予報。ここ数日間、福島県南部に雨はほとんどなく、ステージの路面は乾燥してガチガチに締まっているとのこと。昨年のこのイベントでは、降雨によってステージの路面が相当ひどいことになったようだが、どうやら今回は路面の変化を気にする必要はなさそうだ。
今回用意したタイヤは、すべてグラベル用のブロックパターンのタイヤだ。ドライグラベル用のブロックの大きなタイヤのコンパウンド違い2種類と、ブロックの目が細かいウェット(マディ)グラベル用タイヤ。この3つのタイヤを使い分けて戦うことになる。
そして我々がスタートの時点でチョイスしたのは、なんとウェットグラベル用タイヤ。実はこのタイヤは、ドライグラベルで使うと非常に磨耗してしまうが、そのぶん強烈なグリップ力を発揮できるタイヤなのだ。コンパウンドが柔らかいだけにバーストの恐れはあるが、スタートから最初のサービスまでは走行距離も少なく、しかも1巡目のため路面の荒れもそれほどではない。今回は最初のセクションに的を絞ってスタートダッシュをかけようという、ある種の賭けだったのだ。
主催者との協議によってスタート順を若干繰り下げてもらい、ゼッケン22「メロンブックスDUNLOPテインBRIGインテグラ」は午前6時24分、「ルネサンス棚倉」サービスパークを発った。セクション1は12km超のロングステージ2本に、0.5kmのギャラリーステージが1本という構成だ。
すべてのマシンが去ったあとのサービスパークは、一気に静けさを取り戻す。まだ観客の入りも少ない時間帯で、各チームとも朝食をとりながらゆったりと朝のひと時を過ごしていた。筆者もブースの備品整理をしたり、あとから到着したメロンブックス出張販売隊のテント設営を手伝ったりしながら暇をつぶしていたのだが……。
(次ページへ続く)
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