設定ボタンが押しやすい
最後に外観とインターフェースを見ていきたい。M70zを見てまず気づいたのは、液晶ディスプレーの輝度調節などを調節するタッチセンサー式ボタンが通常のボタンに変更されていることだ。
タッチセンサー式ボタンでは、まず手をかざしてセンサーを光らせ、そしてどの項目の調節を行うボタンかを判断してから操作しなければならず、少々面倒な部分もあった。しかし、M70zはボタンの上に設定項目を表すマークが刻印されているので一目で分かるので、こちらの方が使いやすく感じた。
端子類は右側面と背面にまとめられている。右側面にはUSB 2.0×2、マイク端子、ヘッドフォン端子、カードリーダー、光学ドライブと、PCで業務を行なう上で必要な端子は用意されている。端子の配置は異なるが、ハイエンドモデルのM90zと同じ端子がそろっている点もうれしい。
映像入出力端子を搭載
Mシリーズの特徴として、本体背面にアナログRGB入力端子を搭載していることが挙げられる。
このおかげで、マルチディスプレー、マルチPC環境が必要な場合でも、M70zは液晶ディスプレーとPCの2役をこなせる。ひとつの場所に液晶ディスプレーとPCを置くことができるので、フットプリントを大幅に節約できるというわけだ。
また、映像出力用のDisplayPortも搭載し、M70zをメインマシンとしたデュアルディスプレー環境を構築することもできる。
1台2役の高パフォーマンス省電力マシン
M70zはフットプリントを抑えつつ、一体型ながらデスクトップ向けCPUを搭載することでハイパフォーマンスを実現したモデルだ。さらに、M90zと同じ性能を発揮しつつ、アイドル時の消費電力は41Wと、省電力性能も高い。
また今回の評価機のように、Core i5-650(3.20GHz)を搭載しても直販価格が10万円前後と、低価格な点も魅力だ。同価格帯のノートPCよりも高い処理能力を求める場合や、マルチディスプレー環境、マルチPC環境を省スペースで実現したい場合は、ぜひ一考したいPCだ。
「ThinkCentre M70z All-In-One」の主なスペック | |
---|---|
CPU | Core i5-650(3.20GHz) |
メモリー | 2GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
液晶ディスプレー | 19型 1440×900ドット |
ストレージ | HDD 320GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
インターフェース | USB 2.0×6、DisplayPort、アナログRGB入力、1000BASE-Tほか |
サイズ | 幅470×奥行き111×高さ396mm |
重量 | 9.04kg |
OS | Windows 7 Professional 32bit版 |
直販価格 | 10万3950円(11月22日現在) |
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