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T教授の「戦略的衝動買い」 第125回

「便利で楽しい」を示した「Apple TV」は買いだ!

2010年11月19日 12時00分更新

文● T教授

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アップルの「Apple TV」は、「できる/できない」と「便利で楽しい」の違いを示した数少ない秀作だ

 10年以上昔、マイクロソフトの「WebTV」(ウェブティービー)が鳴り物入りで登場し、STB(セット・トップ・ボックス)が一世を風靡した(関連記事1関連記事2)。当時であれば、「ネットとTVの融合」にも大いに興味があったが、基本的にニュースと映画以外はまったくTV番組を見ない筆者にとって、TV/ビデオ系ハードウェアはお呼びでないジャンルの製品だった。

ネットワークメディアプレイヤー「Apple TV」

 Twitterでフォローしている某氏の書き込みで「Apple TV」の存在や販売開始を初めて知った。野次馬根性でサイトを見に行ったところ、何やら黒くて小さいモノのようだ。昔から、黒いモノ、小さなモノは大好きなので、スペックも見ずして衝動買いした。ちょっとリッチな銀座ランチ2人分と同じ、8800円という価格設定も極めてお手頃だ。

 早速届いた「Apple TV」は、幅98×奥行き98×高さ23mmと期待通りの小振りなサイズ。重さも約272gと超理想的で、片手で持った時のソリッドな感覚も抜群だ。入出力端子には、HDMIと光デジタル音声、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、100BASE-T対応有線LAN、マイクロUSB(サービスおよびサポート用)を備えている。

オシャレな小箱にHDMIケーブル以外のすべてが同梱されている

本体(左上)、電源ケーブル(上中央)、専用リモコン(右)

本体上面にはシンプルな「りんご」と「tv」の文字だけがある

左から、電源、HDMIとUSBコネクタ、光オーディオ、100BASE-T対応有線LANポート。電源スイッチとACアダプターの両方が見当たらない希有な商品だろう

 同梱の専用アルミニウム製リモコン「Apple Remote」は、見失いそうなほどスリムで小型、一見すると第2世代「iPod nano」の弟分のようだ。何より素晴らしいのは、”邪魔者ランキング”の上位に入りそうなほど巨大なACアダプターが不要なことだ。「Apple HDMI to HDMI Cable」(別売)などのHDMIケーブルで本体とTVを接続して付属の電源コードでコンセントにつなぐと、自動的に電源オンとなる。素晴らしい。

TV側面か背面にある未使用のHDMIポートに「Apple TV」を接続する

50インチのVIERAのTV台に乗っかった小さな「Apple TV」と専用リモコン

第2世代のiPod nanoにちょっと似た、アルミ製でCOOLな専用リモコン

左から、メチャ小さなApple TV専用リモコン、VIERA用TVリモコン、超重量級で3万円もするBang & Olufsen製オーディオ用リモコン

 お決まりの言語選択を終えてネットとの接続方法を選ぶ。筆者の場合は、Wi-Fiルーターとの接続を済ました段階で、すべての作業は終了となった。初めから終わりまで、設定操作のすべては専用リモコンで極めて簡単に行なえる。

電源コードを接続して、画面切り替えで指定のHDMIポートのソースを指定するとApple TVの設定スタート画面が表示されている。一番最初は「言語設定」だ

続いて、ネットワーク設定。筆者の場合はWi-Fi接続の設定画面を選択して入力した

 Apple TVが可能にしてくれるエンターテイメントの種類は、映画配信サービスや、YouTubeビデオの再生、オーディオPodcastビデオPodcast、インターネットラジオの受信、オンラインサービス「MobileMe」や写真共有サイトFlickrからの写真再生などだ。また、ミュージック、ビデオ、写真などを自宅にあるWi-Fi環境下のMac OS XやWindowsパソコンからストリーミング再生も行なえる。

無事インターネットに接続されたら、「Apple TV」の初期設定は終了だ

YouTubeのIDをすでに持っていれば、ログインするだけで、次回からは自動的にメニュー画面に表示される

筆者のお気に入り、YouTubeにあるB.B.KingのLIVE演奏が50インチのTVで始まった

Podcastもメニューから見たい番組を選択するだけ。ほとんどの番組は極めて瞬時に表示されて快適だ

英語学習用ビデオPodcast。英語をマスターしたい人は、リビングの大型TVでレッスンできる!?

しばらく操作をしないと、自動的にスクリーンセーバーがスタートする


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

(次ページへ続く)

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