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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第176回

芦ノ湖畔で繰り広げられる猫の陣取り合戦

2010年11月19日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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屋根の上でくつろいでいた黒猫。後ろに見えるのが芦ノ湖。右手に遊覧船。奥に見える山は駒ヶ岳。背景が広く入るよう広角で撮ってみた(2010年11月 ニコン D7000)

屋根の上でくつろいでいた黒猫。後ろに見えるのが芦ノ湖。右手に遊覧船。奥に見える山は駒ヶ岳。背景が広く入るように広角で撮ってみた(2010年11月 ニコン D7000)

 とある雑誌のデジカメ特集のために箱根方面へ撮影に行ったときのこと。芦ノ湖畔を歩いていると、青い屋根の上に黒くてモコモコした物体が視界の片隅を横切る。

 あ、もしやっ、と右手を見るとやはり猫。お店の日陰で気持ちよさそうに寝ているではないか(冒頭写真)。

ぴょこんと飛び降りる瞬間を撮影。被写体ブレしないよう、ISO感度を上げてシャッタースピードも上げて(2010年11月 ニコン D7000)

ぴょこんと飛び降りる瞬間を撮影。被写体ブレしないように、ISO感度を上げて、シャッタースピードも上げて(2010年11月 ニコン D7000)

 昼寝の邪魔をしないように1枚撮っておこうと近寄ると、「ああ、見つかったなあ、河岸を変えるか」ってな調子で、のっそり起きてタタッと飛び降り、店の前のベンチに置いてある発泡スチロールの箱の上に移動する。

下に敷いてあるのが発泡スチロール。手足に白い粒がついてるのは、爪を研いだからですね。黒猫は黄色い目をしっかり入れるのと、ほどよい陰影をつけるのがポイント(2010年11月 ニコン D7000)

下に敷いてあるのが発泡スチロール。手足に白い粒がついてるのは、爪を研いだからですね。黒猫は黄色い目をしっかり入れるのと、ほどよい陰影をつけるのがポイント(2010年11月 ニコン D7000)

 発泡スチロールの上って暖かいもんね。ここは自分の場所だからくつろいでOK、とばかりにぺちゃっとはりつく。

 くつろいでいるところを邪魔しても悪いし、猫ばかりにかまけていては仕事にならない。と、立ち去ろうとすると、困ったことに他の猫がひょこひょことやってくるではないか。

とことことこと2匹並んでやってきたところを慌てて撮影。茶色い猫は一足先に飛び乗ろうとしております(2010年11月 ニコン D7000)

とことことこと2匹並んでやってきたところを慌てて撮影。茶色い猫は一足先に飛び乗ろうとしております(2010年11月 ニコン D7000)

 茶色い大人猫と、白黒の子猫。仲良く並んでベンチ上の発泡スチロールに飛び乗るのだ。こうなるともうダメ。とことん付き合ってこの連載のネタにしてやる、と方針変更したのである。

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