キヤノンが5年に1度開催する、招待制イベント「Canon Expo Tokyo 2010」が11月10日、都内で開催された。
会場では300mmウェハーから丸々1枚取り出した超大型CMOSイメージセンサーや1.2億画素の撮像素子、ヘッドマウントディスプレーでリアル世界と仮想世界を融合させる「MR(Mixed Reality)技術」、そして業務を効率化するための様々な提案など、参考展示も豊富。同社の高い技術水準とアイデアをアピールする、見どころの多い展示会となった。
ここでは写真を中心に注目展示を見て行こう。
超・撮像素子で、いままで見えなかった世界を見る
筆者が会場で最も驚いたのは、300mmウエハーから最大サイズを切り取って作られたCMOSイメージセンサーの展示。フルサイズセンサーの600倍と超大型のセンサーで、1画素のサイズも大きいため、当然感度もよい。月明かりの下で踊るダンサーの映像などは圧巻だった。
またこれ以外にも1.2憶万画素センサーによる超高精細な世界を体験。6種類のカラーフィルターを採用することで、通常の3種類のフィルターを用いるセンサーより分光的な特性を高めたセンサーの試作機なども見かけた。