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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第175回

ニコン「D7000」で撮る秋の猫

2010年11月12日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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日陰の多いこの時期はISO感度アップ!

 さてさてこの季節、日が傾くのが早くて、日陰が多くなる。午後遅くなって猫が昼寝から起きて、もぞもぞし出す頃には東京の半分くらいが日陰。これがくせ者で、見た目より暗いのだ。そんなときは躊躇なく感度を上げていくべし。

 見つけたのが放置してある壊れた(たぶん、壊れてると思う)洗濯機の上でにらみを効かしてる白黒猫。口元の白い線がキリっとしててかっこいい。

 じろっとにらむ三白眼……という表現が猫に当てはまるかどうかはわかんないけど、まさにそんな感じが気に入ったので少々遠くて暗かったけど、ISO 2000に感度を上げて撮ってみた。

こちらも警戒中の猫

こちらも警戒中の猫。顔の模様がカッコいい。木と廃車(廃車だよな、これ)の間からそっと(2010年11月 ニコン D7000)

 午後4時になるとかなり日が傾いてきて、木が茂ってる公園のさらに茂みの下となると撮影にはしんどい状況なのである。明るいレンズを付けてもISO 2800まで上げないと難しいくらい。

 でも、とろんとした頼りなさげな目元が愛らしいので撮影。

「ちょこん」って感じで枯れ葉の上に座ってる

まさに「ちょこん」って感じで枯れ葉の上に座ってる。チャームポイントは目元。夕方の日陰は思ったより暗いので注意(2010年11月 ニコン D7000)

 夜になるともっと暗い。街灯しかない夜の街。当たり前だけど、かなり暗い。

 明るい単焦点レンズが必須だが、この日は普通のズームレンズしか持っていなかった。そんなときは容赦なく感度を上げちゃえ、ってんでISO 12800。

暗い道で塀の上に現われたところ

街灯だけの暗い道で塀の上に現われたところをすかさず。ちょっと警戒された。ISO 12800(2010年11月 ニコン D7000)

 いやあ、さすがにISO 12800は絵が荒れるけど、それはそれで深夜っぽい味でいいじゃないかと思う。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年11月19日掲載予定



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