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情報漏えい対策に本腰!ALSIの新製品とは?

セキュアUSBメモリの次はワークフローとデバイス制御

2010年11月10日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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1月9日、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)は情報漏えい対策を実現する新製品としてデバイス制御を実現する「InterSafe DeviceControl」、Web型の申請承認システム「InterSafe WorkFlow」などを発表した。

情報漏えい対策製品をILPシリーズとしてラインナップ化

 ALSIは、「情報を守り、活用する」といったキーワードを軸にフィルタリングソフトやドキュメント管理などのアクセス管理ソフト「IAM(Internet Access Management)シリーズ」を展開している。昨年の8月には、セキュアなUSBメモリを作成できる「InterSafe SecureDevice」を投入し、情報漏えい対策市場に参入。現在までに380社で導入されているという。今回の新製品「InterSafe DeviceControl」および「InterSafe WorkFlow」は、InterSafe SecureDeviceを含めた情報漏えい対策製品「ILP(Information Leak Protection)シリーズ」を強化する位置づけとなる。

ALSIのIAMに加え、ILPシリーズをもう1つの柱に育てていく

 ILPシリーズでは共通のコンポーネントを採用しており、「InterSafe Manager」からの一元管理やリアルタイムのポリシー更新、ログ管理などの機能を持っている。製品戦略について説明した取締役 セキュリティソリューション部長 筥崎 智氏は、こうしたILP製品について「フィルタリングや暗号化、デバイス制御ドライバの技術などのALSIの技術を総結集したもの」とアピールした。

ILP製品の戦略について説明した取締役 セキュリティソリューション部長 筥崎 智氏

 こうした基本機能に加え、暗号化やログ管理が可能なセキュアUSBメモリをユーザー自身が作成できるのが、InterSafe SecureDeviceになる。今回は既存のStandardとProに加え、新たにUltimateというエディションを追加した。Ultimateではグループという概念を持ち、人事システムと連携したより詳細なアクセス制御をユーザー単位で行なえる。また、エムオーテックスの「LanScope Cat6」、ハンモックの「AssetView プラチナ」などの資産管理ソフト、富士通ソフトウェアテクノロジーズの「ポートシャッター」、ラネクシーの「デバイスロック」などのデバイス制御ソフトとも連携できる。価格は1~99ユーザーの場合、8000円/1ユーザーとなっている。

新製品のワークフローとデバイス制御でもっとセキュアに

 新製品のInterSafe WorkFlowは、ファイル持ち出しの際の申請や承認を行なうシステム。エンドユーザーがデバイスの利用やファイル単位での書き出し、暗号化などの上長への申請作業をワークフロー化する。原本のファイルをアーカイブ化や承認プロセスの履歴管理なども可能。価格は1~99ユーザーの場合、3000円/1ユーザーとなっている。

ファイルの持ち出しなどの申請作業をワークフロー化するInterSafe WorkFlow

 もう1つのInterSafe DeviceControlはファイルの持ち出しを管理するデバイス制御ソフトで、外部デバイスへの書き出しやネットワーク経由での転送、印刷、ログ取得などの制御を行なえる。特にUSBメモリに関しては、SecureDeviceのセキュアUSBメモリはもちろん、コンソールに登録されたUSBメモリについても詳細に制御する。価格は1~99ユーザーの場合、5000円/1ユーザーとなっている。

デバイス制御を実現するInterSafe DeviceControl

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