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Macで「Windows Live」が便利になった!?

2010年11月09日 21時30分更新

文● 海上忍

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無料ストレージサービス「Windows Live SkyDrive」と
「Office Web Apps」

— 先ほどの「共有」とは、具体的に何を指すのでしょう?

宇野:Windows Live SkyDrive」というオンラインストレージを用意しています。単純な貯蔵庫ではなく、ハブのような役割を目指していまして、無料で提供する25GBの領域に写真や動画を保存していただこうと考えています。現状はWindows版「Office 2010」ユーザー限定ですが、今後はWindow Live IDを持つユーザーすべてにウェブ版オフィススイート「Microsoft Office Web Apps」を提供する計画があり、そのときの保存スペースや履歴管理に利用されることを想定しています。そのほか、Macユーザーさんにはご利用いただけないのですが、「ムービーメーカー」や「フォトギャラリー」など、アップルの「iLife」シリーズに相当するアプリケーションのストレージとしてもお使いいただけます(Windows Live上のフォトアルバム自体はMacからも利用可能)。

「Windows Live SkyDrive」

「Microsoft Office Web Apps」

編集部でWindows Live IDを作成しテストしてみたところ、MacおよびSafariからも「Microsoft Office Web Apps」を利用可能だった(高速表示などにはSilverlightが必要)。左は「Microsoft Word Web App」、右は「Excel Web App」で、新規データを作成してみたところ。ただし、アプリケーション版とまったく同じ機能を備えているというわけではないので、「Office for Mac 2011」で作成したデータをアップロードしておき「Office Web Apps」のみで編集するという場合は注意が必要

「PowerPoint Web App」

「OneNote Web App」

「Word 2011」、「PowerPoint 2011」、「Excel 2011」用データ(docx/pptx/xlsx)をアップロードした上で、iPadからWindows Live(モバイル向け)にアクセスし閲覧したところ。残念ながらExcel 2011のデータのみ閲覧できなかった

「Microsoft SmartScreen」で迷惑メールが届かなくなった「Hotmail」

— Hotmailですが、やたら迷惑メールが届くというイメージがあるのですが……?

宇野:現在、我々はHotmailの4番目のバージョン「Wave4」に注力中でして、以前に比べて大きく改善されています。たとえば、「迷惑メール・グレーメール対策」。サーバーの強化と新アルゴリズム「Microsoft SmartScreen」の採用により、迷惑メールがほとんど届かなくなっているといっても言い過ぎではなくなりました。また、ショップからのダイレクトメールなど、読まずに削除するメールを「グレーメール」として扱い、購読解除せずに移動/削除できるようにしています。

— では、MacユーザーがHotmailを利用するときのメリットはどこにあるのでしょう?

宇野:Hotmailは以前に比べかなり良くなっています。これは自信を持って言えますね。Macユーザーさんにしても、Safariで問題なくウェブメールとして使えますし、迷惑メール・グレーメールの機能についても同様です。メインのメール環境として使っていただけると思います。メールは主要なコミュニケーション手法で、Windows LiveのサービスであるSkyDriveやMessengerの入り口にもなりますから、我々としてもぜひお使いいただきたいところです。

事実上容量無制限のメールボックス

— 他のウェブメールサービスとの比較ではいかがでしょう?

宇野:メールボックスは5GBを超えると自動的に容量が追加され、事実上無制限となっています。受信後のメールについても、絞り込み検索やフォルダーによる分類が可能です。SkyDriveをバックボーンに持つことを生かして、10GB分の写真を1通のメールで送ることも可能です。Hotmailでしたら、デジタル一眼レフカメラで撮影したRAW画像も、ファイルサイズを気にする必要がありません。

メールボックスが事実上の無制限、「SkyDrive」と連携した添付ファイルの送信が最大10GBなど、「Hotmail」ならではのメリットも

(次ページへ続く)

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