T教授の「戦略的衝動買い」 第122回

クラウド活用を理由に、新「MacBook Air」を衝動買い！

　新MacBook Airの中でも最下位モデルの「MC505J/A」は筆者にピッタリのモデルだった。新「MacBook Air」の追加で、筆者のモバイルPC環境は、12.1型ワイドノート「ThinkPad X200s」、「VAIO X」、「MacBook Air」の3台に、さらに「iPad」と「BlackBerry Bold 9700」（第110回「「使えるキーボード」のBlackBerry Bold 9700を衝動買い」）を加えて5台のコンビネーションになった。

筆者の現役モバイルPCを並べて比較してみた。奥から、レノボ「ThinkPad X200s」、ソニー「VAIO X」、そしてアップルの新「MacBook Air」。最も軽い「VAIO X」、最もお金を稼ぐ「ThinkPad X200s」、そして筆者にとっては最も”Cloudy”なモバイルノートにしたい「MacBook Air」

一番上がMacBook Airと同じく薄いが、”薄さのイメージ”が違う「VAIO X」。真ん中が、圧倒的に分厚い「ThinkPad X200s」（中）。一番下が新「MacBook Air」だ。サイズは、「VAIO X」が幅278×高さ13.9×奥行き185mmで、「ThinkPad X200s」が幅295×高さ20.7～35.3×奥行き210mm。「MacBook Air」は、幅299.5×高さ3（最薄部）～17（最厚部）×奥行き192mm

横幅は「MacBook Air」が一番広い

ちょっと見ただけではわかりにくいが、最後部（厚さ17mm）に向かって、手前から徐々に分厚くなる「MacBook Air」に対して、全般に13mm少々の厚さの「VAIO X」のどっちが薄く感じるかは、個人の好みの問題だ

キーボードを広げて3台を比べると、違いが一目瞭然。ストロークの浅いフラットなキーボードを持つ「MacBook Air」（右）と、アイソレーションキーボードの「VAIO X」（中）。レガシーだが妥協のないフルピッチで完璧なスカルプチャーキーボードを持つ「ThinkPad X200s」（左）

「なんちゃって……」と言われてもしょうがない「VAIO X」のキーボード（左）

キーボードの傾き感覚や、ピッチ、タクタイル感、ストロークの深さは、個人的な好みの問題だが、筆者には、圧倒的に「ThinkPad X200s」（左）が秀作だ

新「MacBook Air」は実測で重量1062g。ほぼ完璧にスペック通り

最軽量の「VAIO X」は、実測で766gとウルトラ軽量。最軽量バッテリに交換すると、なんと、あと100gくらい軽くなる。圧倒的な軽さだ

最近はモバイルの機会の少ない「ThinkPad X200s」は、実測で1138g。これがモバイルPCとして重いか軽いかは、簡単には決められない。絶対にハズせない超大事な儲け仕事なら、2倍重くても、筆者は迷わず「ThinkPad X200s」を持って行く

　最軽量の「VAIO X」から一番重い「ThinkPad X200s」まで、重量の差は実測でたったの372g。スタンドアローンで使用すると、3台のマシンにはそれぞれレガシーな個性や長所／短所があるが、メールに「Gmail」、スケジュールに「Googleカレンダー」、さらにネット上のストレージとして「Dropbox」、メインのビジネスツールに「Evernote」などを使っていれば、ネット環境さえあればもうモバイルデバイスは何でもよくなってくる。パーソナルかつモバイルなクラウド環境を利用するのであれば個性は隠れ、バッテリーの持ちや、移動総重量、デュラビリティ（Durability／耐久性）、ワイヤレス環境対応度などが気になるようになる。

「Gmail」、「Googleカレンダー」、「Dropbox」、「Evernote」を使ってクラウドを120%活用すれば、写真のような組み合わせでも、まったく問題なくどこにでも仕事に出かけられる

　そんな筆者の唯一の問題は、気に入っている「BlackBerry Bold 9700」と「Evernote」の相性が極めて悪いことだ。”みんなと一緒”を避けるために選んだ「BlackBerry Bold 9700」だが、クラウド環境の完全解決を目指して、この際みんなの使っている「iPhone 4」を買い増しするか、流行の「Galaxy S」にするか。新「MacBook Air」の衝動買いが、新たな悩みと楽しみを与えてくれた。

「BlackBerry Bold 9700」（手前右）の3Gネットワークでの「Evernote」完全対応に期待したい

国内での状況が改善されなければ、「iPhone 4」（右）を買うのも時間の問題かも。NTTドコモさんがんばってください

今回の衝動買い

アイテム：11インチMacBook Air（MC505J/A）
価格：8万8800円

T教授

　日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。