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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第37回

目的の情報を素早く確実にピンポイントで見つける技

2010年10月26日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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ほかの人の知識を借りる「人力検索」を活用する

 Googleでは見つからない情報を調べるなら、人力検索サイトを利用しよう。人力検索サイトとは、質問を登録するとほかのユーザーが回答してくれたり、代わりに検索してくれるウェブサービスのことだ。「人力検索はてな」や「Yahoo! 知恵袋」「教えてgoo」「OKweb」などが有名だ。

 「Yahoo知恵袋」や「教えてgoo」「OKweb」は無料で利用できる。「はてな」も無料でアカウントは取得できるものの、人力検索で質問するには60ポイント以上(1ポイント=1円)が必要になる。

Yahoo! 知恵袋

「Yahoo! 知恵袋」で質問するには、Yahoo! JAPAN IDが必要

 人力検索サイトをひととおり使ってみたところ、人力検索はてなの回答が一番クオリティーが高いようだ。無料サービスは、回答にならない書き込みが多いのがネック。自分にとって重要な情報を探すなら、少々のコストを払ってでも「はてな」を利用した方がいい。無料サービスはどちらかというと、コミュニケーションの場といった雰囲気もある。面白そうな映画を知りたかったり、彼女へのプレゼントに対する意見を聞きたい場合など、緊急度が低い質問で利用するといいだろう。

「はてな」で質問するにはポイントが必要

「はてな」で質問するにはポイントが必要。購入するか、ほかの質問に回答して貯める

 人力検索サイトをうまく使えば、Googleとは別次元の情報収集が可能になる。特定の事柄に対するコツや裏技、考え方などを効率的に調べられるのだ。「缶コーヒーに付いていたらうれしいおまけはなんですか?」といった質問をして、企画書を作成するヒントにしたり、「謝罪に伺うときの手土産は何がいいですか?」など非常時のアドバイスを受けられる。

 取引先の業界にまつわる常識をチェックしてビジネスを円滑に進めたり、「法律の仕事に就いている方に質問です。先日道を歩いていて~」のように、回答してもらうユーザーをフィルタリングする手もある。

「はてな」で質問を登録する

「はてな」で質問を登録する

付与するポイントや登録するカテゴリーを選択

付与するポイントや登録するカテゴリーを選択

 当然だが人力検索サイトでは、回答が集まるまでに最低でも数時間~1日はかかる。そのため、Googleでざっと検索して「回答を得るのは難しそうだ」と感じたら、すぐに人力検索に登録することをお勧めする。そうすれば、ほかの情報を収集したり、作業を進めている間に回答がもらえるかもしれない。

 回答をもらうコツは、1行目で内容が過不足なく伝わるように質問を書くこと。挨拶は不要だが、丁寧語を使うのは常識。回答者に付与するポイントを多く設定したり、「ベスト回答には500ポイント進呈」といった文言を入れると、短時間でのレスポンスが期待できる。

 ちなみに、Googleで検索したURLを中身も見ずに貼り付けたり、答えになっていない回答を書き込むユーザーもいる。できれば、回答しているユーザーのプロフィールを開き、「受け取り率」をチェックしたい。9割を切っている場合、確度の低い情報を書き込んでいることが予想される。そのようなユーザーからの回答は表示しなければ余計なコストがかからず、きちんと答えてくれたユーザーにポイントを付与できる。

回答が付いたらユーザーをチェック

回答が付いたらユーザーをチェック。問題ないようなら、回答を確認しよう

 暇なときに、ほかの人の質問に回答して、ポイントを貯めることもできる。自分が得意なジャンルをチェックし、確実に回答できそうな質問に書き込もう。ある程度貯めておけば、知りたいことが出てきたときに、気軽に質問できる。

 なお絶対にやってはいけないのは、「Googleで調べればすぐにわかるでしょう」といった説教じみたものや、ろくに知識もないのに「そんなことはできません」のような書き込みだ。その程度しか書けないなら、回答すべきではない。

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