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Opera 11の評価版の配布開始

新バージョン、新機能を続々発表! Opera製品担当者に聞く

2010年10月22日 21時25分更新

文● 遠竹智寿子

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 Opera Software(以下Opera)による報道関係者向けイベント「Up North Web」が、ノルウェーのオスロで開催された。

インタビューは、ノルウェーオスロのOpera本社にあるデモルームで実施

 訪問レポートの第2回目は、発表されたウェブブラウザーの最新版「Opera 11」とAndroid版「Opera Mobile for Android」、開発中の「Opera Mini」の次期バージョンにフォーカスし、各製品担当者たちのインタビューを交えて紹介する。


最新版の「Opera 11」(αバージョン)リリース!

 すでに10月21日に、Operaブラウザー最新版の「Opera 11 alpha」(開発者向け評価版)の配布が開始されている(関連サイト)。同社では初めてとなる“エクステンション”(拡張機能)を搭載し、ユーザーたちの間では、既に話題となっている。

エクステンション公開サイト画面ショット。すでにいくつかのソーシャルメディア用拡張が並んでいる

 これまでGoogle ChromeやMozilla Firefoxとは一線を画し、エクステンション搭載の方向性を見せずにきたOperaにとって、Opera 11の発表はビックアナウンスメントとなった。エクステンションは、ユーザーがブラウザーに自由な機能を追加できるため人気がある。ウェブアプリケーション開発やデザイン調整にも役立つ点が評価されている。

 Firefoxは、このエクステンションを売りのひとつとしていたが、Chromeも2009年末からエクステンションを公式サポートした。結果として、以前よりも、「Firefox対Chrome」という比較が多くなり、この分野での競争が激化していた。

 標準のブックマーク機能の拡張からはじまり、SNSやオンラインメモ機能が人気の「Evernote」といったクラウド・アプリケーションと連携するエクステンションも公開されている。


Opera 11は、なぜエクステンションをサポートしたか

 今回、Opera 11を開発しているデスクトップチームのメンバーにインタビューすることができた。プロダクト・アーキテクト担当のカール・アンダース・オイガルド(Karl Anders Øygard)氏、開発担当のペッター・ニルセン(Petter Nilsen)氏、UI設計のマニュエラ・ハッター(Manuela Hutter)氏の3名である。

UIデベロッパーのマニュエル・ハッター氏。オーストリア出身、Opera勤務2年のハッター氏は、父親がOperaユーザーだった事に影響を受けたという。「Operaブラウザーは、あるカテゴリのユーザーが使うイメージがありますが、私の父のような一般的なインターネットユーザーにとっても快適で便利なものです。ぜひ、皆さんも使ってみてください」とメッセージ

 まずはエクステンションの採用に踏み切った理由と時期について聞いてみた。

ハッター 「ユーザーからの要望がとにかく多かったのです。逆を言えば、Operaを選ばない理由として、エクステンションを採用していないことが一番に挙げられていたわけです。(社内的には)かなり以前からエクステンションの採用は決まっていましたが、細かい仕様に合わせて、さまざまな課題をクリアするのに時間が掛かりました。実は、エクステンションに関しては、いろいろ深く関わっているので、どこまで話していいか分からないんです。でも、ユーザーにとっても、デベロッパーにとっても便利なものになることは間違いありません」

 と、ハッター氏は、内部事情を語ってくれたが、このインタビューの時点ではダウンロード開始日がまだ公開されていなかったので、技術的な詳細については言及しなかった。

ニルセン 「ブラウザーは常に、開発プロセスを重ねていかなければなりません。その延長上にあり、必要不可欠な機能がエクステンションでした。Operaでは、すでに『Opera Widgets』や『Opera Unite』といった特徴的な機能を提供してきましたが、ユーザー自身が、さらに自由に機能を加えられる要素が必要でした。私たちは常に、とても熱心で献身的なユーザーやデベロッパーたちとのコミュニティーと繋がっているわけですから、彼らの意見に耳を傾けるということはOperaにとって最も重要なことなんです」

Operaブラウザー開発を担う中心人物、プロダクト・アーキテクト担当のカール・アンダース・オイガルド氏(左)とデベロッパーのペッター・ニルセン氏(右)

 次にFirefox、Chrome、Safariから見ると後発だが優位性はあるのか、という質問を投げかけてみた。

ニルセン 「エクステンションに関しては、1番目にやるということよりも、問題を起こさず使いやすいものであることが重要な機能だと思っていました。ロングテールの意味合いを持って、急がずにやってきました。後発のおかげで、他のブラウザーが抱える問題を知り、対処することができます。Operaのエクステンションは、これまでの経験や技術を元に、セキュリティーやパフォーマンス、バージョンごとの互換性などを十分に考慮して開発を進めてきました。ですから、Firefoxが抱えてきたメモリリソースの問題や、パフォーマンスの低下といった問題点にも取り組んでいます。快適に動かせるよう最大の努力をしたのです」

オイガルド 「Operaらしさという点では、今後の可能性や拡張性をあらかじめ考慮して、エクステンション自体も、HTML5やJavaScriptといったウェブ標準技術で作れる点に特徴があります。ウェブ標準に関して、私たちは熟知しているのですから。エクステンションを標準化することの目的は、他のブラウザーとの平準化ではありません。互換性を保つことによって、ユーザーにとっての必要な環境作りが容易になるからです。まだ第一段階に過ぎませんので、今後、皆さんからの評価を聞きながらより良いものにしていきたいと思っています」

 それではデベロッパーには、どのようなエクステンションを期待しているのだろうか。

オイガルド 「ここにきて、エクステンションの役割が変わりつつあると感じています。それは、以前になかったSNSとの連携や統合が強く求められるようになってきたことです。特にFacebookのエクステンションは“熱い”(HOT)でしょうね。YouTubeやFlickr、Wikipediaなどのエクステンションも面白いと思います。日本独自のSNSや翻訳機能と連動するエクステンションもぜひ作ってほしいです」

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