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西田 宗千佳のBeyond the Mobile ― 第57回

ジャケットスタイルの「Let'snote J」その実力は?

2010年10月21日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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 Let'snoteに新ブランド「J」が登場した。ご覧のとおり、いままでのLet'snoteとは、かなりテイストの異なる製品に仕上がっている。今回は「スタンダードモデル」こと、下位モデルにあたる「CF-J9NYABHR」をテストした。パナソニックの提案する「ジャケットスタイル」の価値はどのようなものなのだろうか?

Let'snote J9 Let'snote J9 (CF-J9NYABHR)

ジャケットで衝撃や傷を緩和、熱も防止

 Let'snote J9最大の特徴は、言うまでもなく「ジャケットスタイル」にある。これまでのLet'snoteは、天板に空間構造を使って対衝撃性を高める「ボンネット構造」を採用してきたが、Let'snote J9ではボンネット構造を採用していない。その代わり、対衝撃性と傷などの防止のために新たに導入したのが「ジャケット」である。

ジャケットを付けた状態 ジャケットを外した状態
ジャケットで本体をカバーする(左)。ジャケットを外すと、マグネシウム合金製の天板が見える

 パソコンを保護するためにカバーをつけて持ち歩いている、という人は少なくないだろう。誤解を恐れずに言えば、ジャケットはそれを「公式」化し、本体と一体化して使えるようにしたものだ。このジャケットは単なるフェイクレザーのカバーではなく、内部に堅い心材が入っている。そのため、それだけで相当な堅牢性を持つ。それを本体にネジと専用のフックで止め、「くるんだまま使う」「くるんだまま持ち歩く」のが、ジャケットスタイルの正体である。

 ジャケットの利点は、もちろん頑丈で傷に強いことだ。短時間持ち歩いて使ってみたが、かなり安心できる印象を受けた。別途カバーを用意する必要がないことを考えれば、荷物が増えるわけでもない。

 また、膝などの上で廃熱を感じにくい、というのも見逃せないポイントだろう。計測してみると、Let'snote J9はフルパワーで動く場合、やはりそれなりに発熱してしまう。底面は、ジャケットがないと39度近くまでに到達するが、ジャケット利用時にはジャケットによって熱が緩和され、36度まで下がる。Let'snote J9が通常電圧版のCPUを使っていることを考えると、全体的な放熱性能はかなり高いといえそうだ。

各部の温度 放射温度計による測定、外気温は26℃。フルパワー時はH.264動画エンコード中の測定

 他方で、膝の上や卓上で使っていると、いろいろと納得いかない感触であるのも事実だ。

 ジャケットを使う分だけ、本体はどうしても厚くなる。特に卓上では、薄いとはいえない本体に加えジャケット分の厚みとなるため、これまでのLet'snoteよりも厚く感じる。ディスプレー面側はフックで止まっているため、ジャケットはある程度動く。

ジャケットは天板左右にあるプラスチック製のフックにひっかけるようにして止める ジャケットは天板左右にあるプラスチック製のフックにひっかけるようにして止める。底板の固定にはアルミ製のネジを利用する

 逆に底面は、本体底面にしっかり固定される。ただし固定方法は、アルミ製と思われる太いビスによるもの。デザイン上かなり残念な見栄えである。また、ビス自身が堅く、エッジのあるものなので、革製品などの傷がつきやすいものを一緒に入れる際は、少々気を使いそうだ。

本体左側面 本体右側面
本体左側面。左から電源コネクター、HDMI出力、アナログRGB出力、USB本体右側面。左からUSB×2、有線LAN

 もちろん、Jはジャケットを外して利用することもできる。こうすると、外見はかなりシンプルなパソコンになって、重さも約970gと、かなり軽くなる。ジャケットなしだと天板などの強度が大幅に下がっているのか、と思われそうだが、どうやらそうでもなさそうだ。マグネシウム合金製の天板・底板を採用しており、これまでのLet'snote並とは言わないが、一般的なノートパソコンと同等の堅牢性が維持されていると思われる。

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