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auのAndroidは「同じ画面でも他のスマートフォンと明らかに違う」

3つの「auらしさ」でワクワクさせる携帯会社を目指すau

2010年10月18日 22時17分更新

文● 小林誠、ASCII.jp編集部

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auの回線交換で高い通話品質を保ちつつ
Skype同士での通話は「無料が原則」

 またIS03の発表会時に田中氏が予告した“禁断のアプリ”「Skype」の提供も正式に案内された。これはアジアでは初となるSkypeとの戦略的包括提携になるという。そのSkypeは日本のユーザーにとっても、大変認知度の高いサービスではあるが、現状では利用者の8割以上がPCでSkypeを使っているとする。

認知度こそ高いが、実際にはほとんどがPCで使われてきたSkype。これを携帯の世界に日本で最初に持ち込んだのがauということになる

 一方auから提供する専用のSkypeアプリは通話時にはauの回線交換網を使うとともに、待受時の省電力化を徹底することで、スマートフォンでの実用性を高めたのだとする。またau携帯電話への対応も進めており、2011年の提供を予定する。

 なお質疑応答でSkypeの料金について、田中氏は11月に発表するとしたが、「(Skype同士の通話については)無料が前提」と述べ、何らかの利用料が必要な状況こそあれ、基本的な機能については無料で使えるよう検討しているようだ。

 さらに発表会後の囲み取材でも、Skypeの導入について「社内での議論は一杯あった」としつつも「(Skypeを導入して)いいじゃん」と判断したとのこと。その根拠としては、携帯で電話番号に掛ける通話と、限られた友人や知人との間で話をするのとでは、通話の性質が異なるとし、「減収にはならないのではないか」という見方を示した。

Skypeのアプリはわかりやすいデザイン。au独自のアプリ、また回線交換網を使うといっても、もちろんアカウントはPC用と共通。相互に通話やメッセージの交換が可能だ

 またもうひとつ大きく取り上げられた「jibe」は、SNSのアカウントを最大16アカウント、一括でまとめて管理できる便利なアプリである。時系列に投稿コメントを読んだり、同時に4つのSNSに投稿できるなど、Twitterやmixiなど複数のSNSを利用している人にはうれしい機能だ。

 またSNSを通じて知り合った友人とのコミュニケーションを統合するだけでなく、SNSやブログ上の著名人のアカウントもまとめて管理できるようになっている。SNSの魅力にハマった人のみならず、そうでないユーザーにとっても活用のしがいがあるアプリというわけだ。

これだけの多様なSNSやウェブサービスに対応する

jibeの投稿確認画面。Twitterもmixiなどにまとめて投稿が可能

最大下り9.2Mbps/上り5.5Mbpsの「WIN HIGH SPEED」

 インフラの話題では、田中氏が「ハンドセットで一番速い」と述べた高速データ通信「WIN HIGH SPEED」である。これは現在KDDIが提供している「EV-DO Rev.A(最大下り3.1Mbps/上り1.4Mbps)」の搬送波を同時に2または3本束ねて利用することで、通信速度が従来の3倍である、最大下り9.2Mbps/上り5.5Mbpsとなるものだ。スマートフォンではIS04/IS06が対応予定のほか、フィーチャーフォンの一部機種でもすでに対応が進められている。

 エリアについては、大都市圏とその周辺、県庁所在地の基地局を中心に拡大を進めていく予定で、すでに対応が完了した地域もある。そのため対応端末の提供とともに実際に利用できるようになる。

ドコモなどと比べて、スペック上の通信速度で劣っていたauだが、これで一気に逆転した

WIN HIGH SPEEDのデモ。左がハイスピード対応機で右が従来機。コンテンツのダウンロードやメールの送信が右の従来機より速く終わる

iidaのスマートフォンも登場する?

 3機種の新Android端末を発表するとともに、スマートフォンへの取り組みを何度も力強く語った今回の発表会だが、最後にもう1つ飛び出したのが、iidaブランドのスマートフォンコンセプトモデルの話題。

 10月30日から開催される「DESIGNTIDE TOKYO 2010」に合わせての公開ということで、10月29日の発表会が予告された。KDDIのスマートフォンへの力の入れ方はどうやら本当に本物のようだ。

iidaのコンセプトモデルについて、10月29日の発表会を予告した

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