10月15日、フォーティネットジャパンはFortiGateと連携する無線LANアクセスポイント(以下、AP)「FortiAP-220B」を投入した。6月のInterop Tokyo 2010で展示されていた製品で、同社初の無線LAN APになる。
FortiAP-220Bは2.4GHz/5GHzデュアルバンド対応のAPで、4本のアンテナを内蔵し、IEEE802.11a/b/g/nなどを同時利用できる。認証はクライアント証明書を用いるEAP-TLSに対応。PCはもちろん、iPadやスレートPCのようなモバイルデバイス、iPhoneを筆頭とするスマートフォンでの利用が可能。有線の通信用1Gbpsポートを1つ備える。
最大の特徴は、FortiAP-220Bをつなぐことで、FortiGateを無線LANコントローラとして利用できる点。業界標準のCAPWAP (Control and Provisioning of Wireless Access Points) プロトコルを用いることで、FortiAPをアンテナと同等のシンAPとして用い、通信の制御はFortiGate側で行なう。FortiGateはソフトウェアのバージョンアップによって、GUIメニューにタブが追加され、電波の制御や不正AP検出などコントローラの設定が行なえる。無線LANでのトラフィックはUTMのセキュリティ機能を用いて精査され、通信も完全にトンネル化されるため、高いセキュリティを実現できるという。さらにPoEポート搭載のFortiGate-200B PoEを用いると、PoE経由で給電が行なえる。
価格は初年度保守を含めて11万9000円(税込)となる。第4四半期に出荷される。