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iPad徹底活用レシピ 第10回

旅行先でiPadをガイドブックや情報端末として活用する

2010年10月12日 16時00分更新

文● 柳谷智宣

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旅行先で現在位置が簡単にわかるのは超絶便利

 初めての土地だと、自分の場所を確認するだけで一苦労。そんな時も、iPad 3Gがあれば、現在位置を即確認できる。iPad Wi-Fiでも、無線LANスポットが近くにあれば、その情報を元に現在位置を割り出すことが可能だ。ネットにつながっていれば、「マップ」アプリで、詳細な地図を確認できる。航空写真表示に切り替えれば、近くのランドマークも一発でわかる。ガイドブックにバスや電車に乗るように書いてあったとしても、徒歩30分程度なら歩いた方が早かったり、思い出になったりもする。

ナビ機能があれば、初めての場所でも安心して動ける

 山の中や海外など、ネットにつながらない場所で、現在位置を確認したいなら、地図情報をiPadに保存しておこう。「マップ」で目的地の詳細地図を表示し、動きそうなエリアを一通りキャッシュしておくのが一番手軽だ。キャッシュがあれば、ネットにつながっていなくても地図を表示できる。GPSもしくはWi-Fiの基地局から位置情報を取得できるなら、現在位置もすぐにわかる。

周囲を一通り表示させてデータをキャッシュする

 いつキャッシュがなくなるのかわからないのが嫌なら、アプリを利用するしかない。Googleマップをキャッシュするアプリが登場したと思いきや、即座にAppStoreから削除されてしまった(Googleの規約に反していたようだ)。オフラインで地図を見られるアプリがいくつか登場しているが、海外対応でこれといったものを見つけられないでいる。ドライブやサイクリングで重宝している「MotionX GPS HD」(350円)でも地図を取得し、現在位置情報と共に利用できる。しかし、道路情報がメインで、Googleマップのように施設などの情報がわからないというネックがある。車を運転する際には重宝するが、旅行先で活用するにはもう少し詳細な情報が欲しいところだ。

 日本国内なら、カーナビアプリが利用できる。地図データを収録しているものから、検索したルート沿いの地図データをダウンロードするアプリなどがある。もちろん、様々な施設情報が表示されるので便利だ。

「MotionX GPS HD」を使い、エリアを指定して、データをダウンロードしておく

MotionX GPS HD
作者 MotionX 価格350円
ファイル容量17.0MB カテゴリナビゲーション
対応デバイスiPad互換 対応OSiOS 3.2以降

 翌日に予定している旅行先の天気をチェックしておくこともできる。天気アプリは多数あるが、特に海外旅行の際に試してほしいのが「WunderMap」(無料)だ。地図で目的の場所を表示し、温度表示のあるところをタップすれば、4日後までの予想天気と気温を表示してくれる。さらに、「Layers」をタップすることで、様々な気象情報を載せて表示できるのが特徴。どの程度曇っているのかが感覚的にわかる。また、各地に設置されているウェブカメラの映像を表示することもでき、現在の状況を確認できる。「明日は晴れそうだけど、今こんなに降っているなら、靴はスニーカーの方がいいな」といった判断もできるかもしれない。

目的地の天気と気温をチェック

WunderMap
作者 Weather Underground 価格無料
ファイル容量0.2MB カテゴリ天気
対応デバイスiPad互換 対応OSiOS 3.2以降
そら案内 for iPad
作者 itok 価格無料
ファイル容量1.6MB カテゴリ天気
対応デバイスiPad互換 対応OSiOS 3.2以降

飛行機の時間つぶしやホテルでの情報収集にも役立つ

 iPadはノートPCではない。当たり前のことだが、これは飛行機に乗る際の手荷物検査で非常に助かる。ノートPCの場合、手荷物検査の際は、トレイに出して検査を受ける必要がある。場合によっては、電源を入れるよう命じられることもあり、面倒だ。しかし、米国土安全保障省の運輸保安庁(Transportation Security Administration/TSA)は、iPadや電子書籍リーダーなどの小型機器は鞄に入れたままでOKと発表。少なくともアメリカに行く際は、iPadを持っていることをわざわざ申告する必要がないのだ。

米国土安全保障省運輸保安庁のブログ。iPadや電子書籍リーダーなどの小型機器は鞄に入れたままでOKと発表された

 飛行機の中でも、iPadは大活躍。コンテンツやアプリを準備していけば、長く暇な時間も楽しくすごせる。ガイドブックの他にも、小説やコミックを入れておこう。気になっていた流行作品や、懐かしの全集を読破できるかもしれない。もちろん、TVや映画を見てもいいが、ヘッドホンは必須だ。ただ、16GBモデルだと、動画コンテンツはそれほど保存できない。また、ワイヤレスヘッドホンの場合は電池切れにも備えておく必要がある。その他、アプリで遊ぶもよし、筆者なら下原稿を書くなど仕事をしてもよし。クラウドに保存したウェブサイトをチェックしてもいい。

 第3回「旅行・イベントでフォトビューワーとして活用する」で紹介したように、フォトストレージとしても重宝するだろう。iPadを活用して、楽しく充実した旅行を堪能してほしい。


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