このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

iPad徹底活用レシピ 第10回

旅行先でiPadをガイドブックや情報端末として活用する

2010年10月12日 16時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

旅行先ではiPadがガイドになる

 国内、海外を問わず、旅行する際にはiPadを持っていきたい。本体と充電器、周辺機器で1kgほどの荷物にはなってしまうが、必ずやその価値はある。見知らぬ土地に行くことが多い人なら、iPadはマストアイテムともいえる。今回は、旅行先でiPadを活用するレシピを紹介しよう(連載目次はこちら)。

iPadなら、ガイドブックを何冊入れても重さが同じ!

 初めての土地へ旅行するなら、ガイドブックを購入する人が多いのではないだろうか。何日も泊まるような本格的な旅なら、何冊か買って熟読することもよくある。例えば、A5変形で厚さ2.5cm、800ページのガイドブックなら約688gになる。iPadをガイドブック代わりにして本を持っていくのをやめてしまえば、充電器や周辺機器を含めても重量やスペースを節約できるだろう。

 有名な観光地なら、iPad用アプリが公開されているかもしれないのでチェックしてみよう。沖縄や大阪、東京などの都市や世界各国の観光地を紹介するアプリが発売されている。価格は350~450円のものが多い。単に本を電子書籍化しただけのアプリもあれば、さまざまな検索方法や最新情報をダウンロードする機能を備えたアプリもある。カスタマーレビューを参考に購入しよう。

 cityscouter.comの「旅行ガイド」シリーズは40以上の地域向けのガイドアプリを提供している。すべて日本語対応で、価格は450円とリーズナブル。オフラインでも利用できるうえ、ネットに接続して最新情報を入手できるのが特徴だ。

 例えば、「ラスベガス 旅行ガイド」(450円)なら、アトラクションやナイトクラブ、レストランなどの情報が閲覧できる。有名どころばかりだが、初めてラスベガスに行くならとても参考になるかもしれない。お勧めは「イベント」情報だ。クラブや舞台などのイベント情報をチェックできるのがいい。目的が決まっているなら、そのウェブサイトを見ればいいが、時間がぽっかり空いてしまい、「何か面白いことがないかな」と探すときに便利だ。交通機関や施設情報が表示されるマップも重宝する。ガイドブックとしての情報量はそれほどではないが、アプリならではの機能が満載でお勧めだ。

「ラスベガス 旅行ガイド」で観光スポットをチェック。iPhone/iPadに両対応しているユニバーサルアプリだ

「今日のイベント」を開き、夕方の予定を立てる

「じゃらん沖縄」(左/350円)、「じゃらん四国」(右/450円)。iPad専用アプリで、地図連動機能やスポット検索機能を備えている

ラスベガス 旅行ガイド
作者 cityscouter.com 価格450円
ファイル容量59.0MB カテゴリ旅行
対応デバイスiPhone/iPod touch
およびiPad互換
対応OSiOS 3.0以降
香港 旅行ガイド
作者 cityscouter.com 価格450円
ファイル容量75.8MB カテゴリ旅行
対応デバイスiPhone/iPod touch
およびiPad互換
対応OSiOS 3.0以降
シンガポール 旅行ガイド
作者 cityscouter.com 価格450円
ファイル容量52.5MB カテゴリ旅行
対応デバイスiPhone/iPod touch
およびiPad互換
対応OSiOS 3.0以降
パリ 旅行ガイド
作者 cityscouter.com 価格450円
ファイル容量104MB カテゴリ旅行
対応デバイスiPhone/iPod touch
およびiPad互換
対応OSiOS 3.0以降
じゃらん沖縄
作者 リクルート 価格350円
ファイル容量370MB カテゴリ旅行
対応デバイスiPad互換 対応OSiOS 3.2以降
じゃらん東京
作者 リクルート 価格450円
ファイル容量325MB カテゴリ旅行
対応デバイスiPad互換 対応OSiOS 3.2以降
じゃらん四国
作者 リクルート 価格450円
ファイル容量300MB カテゴリ旅行
対応デバイスiPad互換 対応OSiOS 3.2以降

 または購入したガイドブックを裁断してスキャンし、PDFで持っていくのもいいだろう(「あらゆる紙資料をパソコンに取り込んで活用する技」、「裁断/スキャンした雑誌や書籍のリーダーとして活用」参照)。A5変形800ページを取り込んだ場合、解像度200dpiでファイルサイズは177MBとなる。外国語会話の本も入れておけば、ネットにつなげられない場合でも、いざというときに活用できるかもしれない。

 本の場合、気になるポイントに書き込んだり、付箋を貼ったりできる。PDFでも同じことがしたいなら、PDF編集ソフト「iAnnotate PDF」(1200円)を利用しよう。注釈やしおりを付けられるので、チェックしておいた箇所を素早く参照できる。

iAnnotate PDF
作者 Aji, LLC 価格1200円
ファイル容量8.5MB カテゴリ仕事効率化
対応デバイスiPad互換 対応OSiOS 3.2以降

 最新のイベント情報や宿泊するホテルのウェブサイトなどは、「Instapaper」(600円)や「Evernote」(無料)に保存しておこう。ガイドブックで見つけた観光ポイントの詳細情報や、イベントについて詳細に書いてあるブログなどは現地でも役に立つことが多い。なお、クラウドに保存するだけでなく、ネットが使えない場合に備えて、あらかじめiPadでもダウンロードしておくことを忘れないように。

後で使いそうな情報を見つけたら、クラウドに保存

「Instapaper」(左)や「Evernote」(右)で読み込んでおく

Instapaper
作者 Marco Arment 価格600円
ファイル容量4.0MB カテゴリニュース
対応デバイスiPad互換 対応OSiOS 3.2以降
Evernote
作者 Evernote 価格無料
ファイル容量8.3MB カテゴリ仕事効率化
対応デバイスiPhone/iPod touch
およびiPad互換
対応OSiOS 3.0以降

 観光情報を扱っているサイトによっては、見所マップやグルメガイドなどのPDFファイルを配布しているので、ダウンロードしておこう。また、iPad向けのPDF投稿サービス「iPadZine」には、まだ数は少ないが、首都圏や西日本、北海道などの路線図や長野のグルメガイド、ハワイのガイドマップなどが登録されている。観光地や旅行会社が配布しているパンフレットなどが増えると、便利に利用できそうだ。

「旅行ガイド・地図・路線図」カテゴリーからPDFファイルをダウンロードしよう

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中