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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第7回

オタクツーリズムシリーズ! 「true tears」の聖地に行ってきました

今度の聖地は富山県! 城端祭レポート

2010年10月08日 22時18分更新

文● 中村信博

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街全体が聖地! まだまだあります巡礼場所

 翌日は、砺波平野を北上しながら城端以外の「true tears」登場地点を訪れてみることにした。劇中では、城端以外にも砺波平野のあちこちからモチーフが取られていて、それらをすべて巡るにはそれなりの努力が必要となる。今回は車を駆使して、それら登場地点すべてを1日で巡る強行軍に挑戦してみた。どれくらい急ぎ足だったかは、だいたい1ヶ所の滞在時間は10分未満、あとはすべて移動時間という無茶ぶりだ。砺波平野はとても美しい場所なので、できれば筆者のような強行軍ではなく、1ヶ所にじっくりと腰を落ち着けて作品に登場した風景を心行くまで楽しんで欲しい。なお、今回の「true tears」場面探訪では、ファンの方々の情報も参考にさせてもらった。

こちらは第10話の中で登場したスーパー。城端のお隣、福光の市街地にある。付近は商店街のため、撮影の際には駐車場所の確保など注意が必要

第6話、眞一郎と三代吉が雨の中を歩くシーンで登場。福光町内を流れる小矢部川の河川敷だ。気持ちの良い芝生が広がっていて、大の字に寝転がってのんびり昼寝でもしてみたい雰囲気

第4話で登場した、眞一郎が顔を無理やり洗わされるシーンで登場した噴水。高岡市内の高岡古城公園、護国神社の近くにある。水鳥の銅像が特徴的な噴水だ

劇中でたびたび登場するお店「今川焼あいちゃん」は、実際には高岡市内にあるたこ焼き屋さんがモチーフ。隣はソフトクリームが売られているお店だが、こちらも劇中にほんの少しだけ登場する。店内には「true tears」の展示コーナーもあるが、他のお客さんがいるときは撮影などは控えよう

越中国分から見る日本海の海岸線は、劇中でも印象的なシーンにおいて何度も使用された。秋にかけての日本海は比較的おだやかだが、冬になると劇中で登場したように荒れ模様となるのだろう

こちらも第10話をはじめ、色々なシーンで登場した海岸沿いの交差点のモチーフと考えられている場所。なんと城端から遠く離れた、氷見市の外れにある。この場所を見つけたファンの眼力がすごい!

こちらはかつて公式サイトで描かれていた、八重津浜海水浴場。劇中でも少しだけ登場する。あたりは整備された公園となっていて、市民の憩いの場となっていた

八重津浜海水浴場には、こういった短い防波堤がいくつかある。乃絵がじべたを飛ばした防波堤かも、と思ったが……構造が違う?

第4話、それに第6話で登場したショッピングセンターは、富山市婦中町にあるファボーレが元ネタ。建物の形はまさに劇中そのままだ。ちなみに館内は撮影禁止なので、見て回るだけにとどめよう

 こうして終わった「true tears」舞台探訪の旅。城端に戻ると、今まさに「城端むぎや祭」の本祭が最高潮を迎えているところであった。町内を丸ごと歩行者天国として、街路のそこかしこで紋付袴の若衆による「麦屋踊り」が披露されている。風情ある街並みに響くお囃子の音は、筆者が町を離れる午後9時過ぎまでずっと夜空に響き渡っていた。

 アニメとのコラボレーションを観光の目玉として売り出す自治体は、昨今では数多い。しかし「聖地」と呼ばれるまでに昇華するには、そこには我々に訴えかける何かが必ずある。今回の舞台探訪は、そのことを再確認した旅でもあった。

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