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T教授の「戦略的衝動買い」 第119回

カシオG-SHOCK史上最大の「GXW-56」を衝動買い!

2010年10月07日 12時00分更新

文● T教授

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特殊かつ魅力的な製品を支える見事なデザイン

 二重保護構造は、現実的問題解決策として耐衝撃性能を向上させるだけではない。何より嬉しいのは、その性能アップの技術手段を、”より大袈裟”に、”あからさま”に、”よりパワフル”に強調したビジュアルとして外観デザインにも見事に反映していることだ。これは特殊かつ魅力的な製品を創るときの定石なのだ。

二重保護構造を”より大袈裟”に、”あからさま”に、”よりパワフル”に強調した外観デザイン

 ただでさえ強いベストセラーのG-SHOCKを、さらに二重のプロテクターで包み込むことで、体積比は約2倍、G-SHOCKのイメージである「強さ」と「精悍さ」をことさらに大きく加速している。「所詮”プラスティック”を重ねて何ができる!」という斜に構えた見方もあるが、ミーハーな筆者はその「さらに強そうなハッタリ的外観」の勇気ある採用を賞賛するとともに素直に喜びたい。

 外観サイズを実測してみると、幅53.45mm、高さ55.38mmだった。これは直径38mmのロレックスデイトナ」や、縦横42mmのBell & Ross「ファントム」よりかなり大きなサイズだ。

デジタル電子ノギスで計測したら、幅は53.45mm、高さは55.38mmだった。これはやっぱりデカイ!

ロレックス「デイトナ」(右)と価格差では90倍くらい違うが、見かけの押し出しでは負けていない「GXW-56」。「デイトナ」の直径は実測で38mm。腕時計としては大きいほうだ

外観のデカさがウリのひとつとなっているBell&Ross「ファントム」(右)も、「GXW-56」と比べると小さく見えるから不思議だ

 ただし、外装にはすべてウレタンや強化プラスティックのみを採用しているため、重量は88g。超大型のサイズからは想像もできないウルトラ軽量級の製品となっている。これは、ロレックス デイトナ(ホワイトゴールド+革ベルト)の130gや、Bell&Ross ファントム(ウレタンベルト)の126gよりずっと軽量だ。

圧倒的な強さ、楽しさ

 腕時計に何を求めるかは個人によってまちまちだ。しかし、タフな外観と迫力あるデモンストレーション効果、同時にそれらと相反する軽量さや腕にフィットする実用感覚をゲットしたいなら、いたずらに高価になってきたカシオの「MR-G」より楽しみは大きいだろう。「圧倒的に強そうに見える」、G-SHOCKはそれで良いのだ。


今回の衝動買い

アイテム:カシオ/G-SHOCK「GXW-56」
価格:2万8350円


T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

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