3Dテレビ以外でも楽しめる!
PCの3D表示機能やアナグリフ表示にも対応
本機で撮影した3D映像は、左右の映像が一緒に並んだ状態のサイド・バイ・サイドで収録されており、HDMIケーブルで3Dテレビと直接接続すれば、3D映像として再生できる。
本機の場合は、これに加えてアナグリフ方式での表示にも対応している。付属(内蔵メモリーに収録)のソフトウェア「TotalMedia HDCam」の変換機能を使うことで、アナグリフ表示の3D動画/静止画として出力できる。
これを使えば、いわゆる赤/青メガネを使って3D映像を見ることができるのだ。本機には赤/青メガネが同梱されるが、赤と青の色セロハンを使って手軽に自作できるので、3D映像のまま多くの人に見てもらうには便利だろう。
そして、TotalMedia HDCamは、「YouTube」と「facebook」へのアップロード機能も備えている。アナグリフ方式の変換機能は、これらの動画共有サイトへ3D動画をアップロードするときにも便利。この変換された映像は、PCからSDメモリーカードへ書き戻すことで、SDメモリーの再生に対応したテレビなどを使えば、アナグリフ方式でテレビに表示することも可能だ。
アナグリフ方式は古くからある手法で、現在の3Dテレビに比べて色再現などに不満はあるが、手軽に3D効果のある映像を楽しめるというメリットは大きい。こうした点まできちんとフォローし、多くのPCなどで3D映像が楽しめるようになっているのはありがたい。
そのほか、3D表示に対応したPCでの表示も可能だ。3D対応PCが「Nvidia 3D Vision」に対応しているなら、ソフトの設定を選択するだけで3D表示が可能。このほか、「Nvidia 3D Vision」非対応の場合でも、3Dフリーウェア「Stereoscopic Player」を使用することで、3D表示が楽しめる。
3Dコンテンツは、これから登場する3D対応のBlu-ray Discソフトなどの高品位な3D映像作品をはじめ、3D放送などが注目されがちだが、3Dビデオカメラで「3D映像を自分で撮る」という楽しみは、また違った面白さがあると感じた。
3Dテレビの普及は、当然のことながらもう少し時間がかかると思われるが、普及において肝心なコンテンツ不足の解消には、こうした3Dビデオカメラが大きな役割を果たすかもしれない。
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