一概にシールって言っても色々あるみたいで……
別途発注していたサンプルのシールも到着。まずは白地ベースの普通のシールはこんな感じだ。
筐体も白なので余白の白地も目立たないが、やはり透明シールに印刷したいってモンだ。で、透明シールとしてあがってきたのは次の写真。
全体的に発色が悪いだけじゃなく、髪の毛のグラデーションが段々になっちゃってるじゃないかー! しかもインクジェットプリンタが目詰まりしたみたいに横縞模様がうっすら。
こんなんじゃ買ってくださるマニアつーか、俺が許さネー!
と印刷屋さんに渇を入れて上がってきたのが次のシールだ。
ぬおぉぉぉ!これは見たことがないぐらいにハイクオリティな印刷!どうやら白いフィルムに印刷して、表裏から透明樹脂で挟み込んであるようだ。最後にシール用の糊を薄く塗布して、できあがりという。
そして印刷屋さんがボソっと言うには「コレ発色はイイんですが、かなり特殊な加工で工数も多いので1枚●千円見ておいてくださいね」と。(※印刷屋さんの都合上、シールの価格は伏せ字になってますが、3面シール作ったらケースが買えます)
えーーーーっ! 1枚そんなにすんのー!
当初シール1枚で始まった企画だが、これまでに我々が適切な誘導尋問を繰り返した結果、シールは3枚に増え(インデックスverは4枚)、インデックスと美琴2台を作るということになり、原価は猛烈に高騰中!
とはいえ、販売価格は当初から決まっていたので、原価が高くなったぶんはすべてリンクスインターナショナル負担。つまりASCII.jpが求める痛PCを作ってきた結果、リンクスの利益がどんどん目減りしているというわけ。あとで請求書まわってきたらどうしよう……。怖いなぁー。
そんなわけで、シールは最初に掲載した白地ベースのものに決定した。それでも単価はけっこうなもので、両サイドパネルと天板用のシールを制作するだけで相当な額となってしまい、残念ながらフロントパネルのシールは今回見送りとなった。とはいえ、インデックス好きなら独自にシールを入手しているか、自分でお気に入りのシールを自作できるだろう。そこでフロントパネルにはあえてシールを用意せず、ユーザーが好きなシールを貼って自分仕様にできるようにした! と好意的に解釈してもらいたい。実際、フロントパネルは凹凸もないし取り外しもできるので、水張りで気泡を入れることなく綺麗に貼ることが可能だ。
そうはいっても、「自分でシールなんて作れないよ!」とか「貼るなら全部公式素材がいいよー」という人もいるだろう。というわけでギリギリのラインで、タイトルロゴのシールだけは資金をなんとか工面しましょうと(笑)。リンクスさん……、もしかしてマゾ?
そしてできあがったのが、このプロトタイプだ。どう? 結構カッコイイでしょ? っつーか激しい愛と痛みを感じる仕上がりにっ!
社長案件が突如降臨!
スペシャルVerもライナップに!
企画段階からここまでで早2ヵ月。ようやく形になりかけたところで、リンクスインターナショナルの社長案件が突如降臨!
ワシはどうしてもこの濡れた女の子のPCが欲しい
と。どうやらピリピリとした空気が張り詰める会議も多かったが、我々が楽しそうにアレやコレやとやっているのが羨ましかったらしい。
うぉーいっ!いまさらかよっ!
(心の中の声なので、実際には社員さんも我々も沈黙してましたが……)
どうやら社長さん本気(マジ)らしい。その昔「女は水で濡らすと美しくなる」という美学を持った写真家 篠山紀信に共鳴したタイプなのか? この美学は今じゃグラビアどころか、アニメのカットでもスタンダードになってるケド……。
ということで、「とある魔術の禁書目録」PCのラインナップは、インデックスVerと美琴Verに加えて、スペシャルVerを急遽追加!
スペシャルVerのデザインは、こんな感じだ。
(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX Ⅱ
(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX Ⅱ
(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX Ⅱ
インデックスver、美琴ver、スペシャルverの計3パターンのデザインが決定したところで、次は試作量産機の制作だ。この段階で具体的な販売価格が決定される。ただ社長案件が途中から降ってきたので、社長に責任転化したからこそ出来る持ってけドロボー価格にできるとか……。とはいえ、いずれも数量限定(じゃないと赤字が膨らむので)。聞いた話では、ケース自体は各60個用意できているというので、かなりレアものになることは間違いない!
ぜひ欲しい!という人は、リンクスインターナショナルのウェブページを確認して欲しい。
とある魔術の禁書目録PCケース特設サイト:http://www.links.co.jp/shop/indexpc.html
なお、実際にシールを印刷する工程や具体的な販売価格などは、後日掲載予定だ。