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Windows Serverで学ぶサーバOS入門 第32回

遠隔操作時に失敗すると悲惨なことに?

Hyper-Vのインストールはネットワークに注意しよう!

2010年09月21日 09時00分更新

文● 横山哲也/グローバルナレッジネットワーク株式会社

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仮想サーバの作成

 Hyper-Vのインストールが完了したら、いよいよ仮想サーバの作成である。本来は、その前に仮想ネットワークと仮想ハードディスクを作成するのだが、その詳細は後述する。仮想ネットワークはGUIでHyper-Vをインストールすればチェックボックス1つで構成できるし、仮想ディスクも最低限の構成は仮想サーバ作成時に行なえるからだ。単に仮想サーバを作成するだけなら、詳細を知る必要はない。

 仮想サーバは、以下の手順で作成する。

  1. 「サーバーマネージャ」を起動し、「役割」-「Hyper-V」-「Hyper-Vマネージャ」のホスト名を右クリックし、「新規」-「仮想マシン」を選択(画面6)
  2. 画面6●仮想マシンを作成

  3. 「名前」に仮想サーバ名(管理ツールでの識別名)を指定(画面7)
  4. 画面7●仮想マシンの名前と保存場所を指定

  5. 仮想サーバに割り当てるメモリ用を設定(画面8)
  6. 画面8●割り当てるメモリ量の設定

  7. 仮想サーバが使用する仮想ネットワークを選ぶ(画面9)
  8. 画面9●NICを選ぶ

  9. 「仮想ハードディスクの接続」で「仮想ハードディスクを作成する」を選択(画面10)
  10. 画面10●仮想ハードディスクの作成

  11. OSのインストールオプションを指定する(画面11)
  12. 画面11●OSのインストール方法を選ぶ

 先ほどの画面7の設定では、既定だとすべての仮想サーバが同じフォルダに作成される(既定値はC:?ProgramData?Microsoft?Windows?Hyper-V)。フォルダの既定値は、Hyper-Vの設定で指定した「仮想マシン」のパスである。仮想サーバが使う仮想ハードディスクは、同じく「仮想ハードディスク」のパスに作成される(既定値はC:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual Hard Disks)。

 なんらかの理由で仮想サーバごとに異なるフォルダを使いたい場合は、「仮想マシンを別の場所に格納する」を選択し、適当な場所を指定する。この場合、仮想ハードディスクの保存場所が「仮想マシン」の子フォルダになり、「仮想ハードディスク」のパスは使用されない(図2)。

図2●仮想サーバーの構成ファイルと仮想ハードディスクの保存場所

 次回は、仮想サーバーの設定方法を見ていこう。

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