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「iTunes 10」の目玉機能「Ping」を速攻レビュー

2010年09月03日 21時00分更新

文● 海上忍

話題のSNS機能「Ping」を試す

 iTunes 10最大のトピックは、iTunes Storeのユーザーを対象としたSNS機能「Ping」の追加だろう。これまでもiMixやMy iTunesなど、ある意味でソーシャルな機能は用意されていたが、他ユーザーのフォローやメッセージの投稿といった本格的なSNSの機能が提供されることは初となる。

「Ping」のプロフィール登録

 このPing、iTunes Storeの決済用アカウントを利用するため、実名での利用が前提となる。Pingを有効化するときには、まずiTunesアカウントでログインし、プロフィールや性別などの情報を入力することになるが、ここで入力した姓名は支払情報にも反映される。このデータはクレジットカードでの決済に利用されるため、ニックネームを利用している場合には、決済に失敗するものと考えられる。

「Ping」アカウントの名前には、クレジットカードの決済に利用している実名を使うことが原則だ

 なお、実名でPingアカウントを登録すると、これまでiTunesのレビューの投稿にニックネームを使用していた場合にはその投稿者名まで実名に切り替わるので、よく考えてから登録したほうがいい。どうしてもニックネームで使い続けたい場合には、iTunes Cardまたはギフトカードで使い続けなければならないだろう。

「Ping」でできること

 Pingアカウントでどのようなことをするかだが、アーティストを含む他ユーザーのフォローまたは被フォロー、フォローしたユーザーの行動(アクティビティ)チェック、iTunes Store内にあるコンテンツの評価([いいね!]ボタンのクリック)とメッセージの投稿が基本だ。要は、この「アクティビティ」を楽しいと感じられるかどうかが、Pingを使い続ける基準となる。

自分のプロフィール画面に表示する曲は自由に変更できるが、iTunes Storeで販売されているものに限られる
Pingアカウントに登録すると、[いいね!]ボタンのクリックや投稿機能を利用できるようになる

 正直にいうと、筆者はPingをそれほど面白いとは感じなかった。音楽の好みがプログレッシブロックやフュージョン、AORなど、iTunes Storeの登録数が少ないうえに決して流行っているとはいえないジャンルのため、そもそも「いいね!」をクリックできる対象が少ない。ひいきのアーティストがPingに登録しているわけもない。同好の士かどうかの判断材料に乏しいうえに、動向をチェックしたいアーティストもいないので、筆者の情報源として活用できるかはかなり微妙だ。

 むしろ期待できそうなのが、Facebookとの連携機能だ。Facebookのほうがコミュニティとしての成熟度は高く、音楽以外の情報とのリンクも可能になるため、使い方次第ではiTunesでの音楽生活がより奥深いものになるかもしれない。残念ながら筆者はもっぱらTwitterを利用しているため、活用しきれていないのだが……。

Facebookとの連携機能を備えているので、音楽以外の情報で他のユーザーとつながることもできる

 ともあれ、Pingのコミュニティが成長するのはこれからだ。実際、筆者が試用を始めた2日の正午頃に5000人ほどだったLady Gagaのフォロワー数が、午後5時頃には約7倍の3万5000人にまで膨れあがっていた。本当の意味でのPingの評価は、iTunes 10が行き届くはずの数ヵ月先でいいのかもしれない。

9月2日午前11時52分時点での「フォローをおすすめするアーティスト」。Lady Gagaのフォロワー数でPingコミュニティの成長スピードがわかる?

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