インターフェイスは「ユーザーアンフレンドリー」!?
さて、会社説明会はというと、KORG M01がいかにすごいかを株式会社DETUNEの三人が(というより佐野さんが)しゃべり倒し、ゲストミュージシャンとコルグ側の開発チームを呼んで演奏を披露するという内容。会社の資産内容やリクルーティングに関する説明のようなものは一切はなかった。
コルグ側開発チームで企画担当の佐藤隆弘さんは、石井明美バージョンの「CHA-CHA-CHA」、開発担当の金森与明さんはデバッグ用に作ったというYMOの「パースペクティブ」や、ボビー・ブラウンのようなブラコンを彷彿とさせる、ああ、バブル期ってこの音だったよね……という曲を披露。
ゲストミュージシャンは、KORG DS-10のライブでもおなじみ、サイモンガー・モバイル、ヨナオケイシ、koishistyleの三氏。それぞれオリジナル曲、カバー曲、ネタ曲を披露。この会社説明会の1週間前にKORG M01のテスト版を渡され、急遽作曲を命じられたらしいが、さすがの完成度だった。
そこで聴けた音は、もうKORG M1以外の何者でもなかった。聞けば、デザインも相当にこだわって作りこんだらしい。液晶表示の字体やLEDの明滅がそっくりなだけでない。なんとインターフェイスの見せ方も「ユーザーアンフレンドリー」を目指したという。
たしかにKORG M1の操作系は使いやすいものとは言えず、その要素を省くとM1っぽくなくなってしまうわけだが……。しかし、実際のKORG M01は、アンフレンドリーなルックを装っていても、フィーリングは相当に良いらしい。
とはいえ、現在までのところ、開発チーム以外にKORG M01を使い込んだのは、世界中に先のお三方しかいない。そこで実際に使ってみた印象をメールで伺っている。これを読んで大晦日までイメトレを重ねておこうではないか。