スクウェア・エニックスが開発中のMMORPG(大規模マルチプレイヤーオンラインRPG)「ファイナルファンタジー®XIV」(以下FF XIV)が、いよいよ9月30日から正式にスタートする。現在サービス中の人気MMORPG「ファイナルファンタジーXI」の後継作品と呼べるビッグネームの登場を、楽しみに待っている人も少なくないだろう。
しかし、FF XIVはプレイステーション3版も同時に開発中のゲームで、現在の一般的なパソコンの能力からすると、快適なプレイに要求されるCPUやグラフィックスの性能は非常に高い。特にグラフィックス性能については、必要動作環境に「GeForce 9600以上、Radeon HD 2900以上」(ともにビデオメモリー512MB以上)とあるなど、大抵のチップセット内蔵グラフィックスよりはるかに高い性能を必要としている。
そのためFF XIVに合わせて、新しいグラフィックスカードを導入したり、パソコン自体を買い換えようと考えている人も少なくないようだ。記者の知人にも「FF XIVが出るから、久しぶりに自作しようかと考えている」という人がいる。
パソコン丸ごとの新調を考えている人にお勧めしたいのが、いわゆる「FF XIV推奨パソコン」だ。推奨と言うだけあり、FF XIVを快適なパフォーマンスでプレイできる性能を備えている。今回紹介する「ALIENWARE Aurora ALX 「ファイナルファンタジー®XIV」推奨認定パッケージ」(以下Aurora ALX FF XIVモデル)は、そうしたFF XIV推奨パソコンの中でも群を抜く性能を備えるモンスターマシンだ。
今回はオプションの3Dステレオ映像表示対応ディスプレーも合わせてご紹介しよう。
ギミック満載のAurora ALXがベースに
Aurora ALX FF XIVモデルは、デルのハイエンドゲーミングパソコンブランド「Alienware」が誇るミドルタワー型パソコン「Aurora ALX」をベースとしたパソコンである。
以前にも紹介したが、Aurora ALXはハイスペックのCPUとグラフィックスカードに加えて、それらから限界の性能を引き出す冷却システムを備えたゲーミングパソコンである。まず注目すべくは筐体だ。
曲線を多用したボディーの天板部分は、システムの負荷に応じて開閉し、冷却用の空気流量を確保する「アクティブベンチング」を備えている。天板に通風口とファンを備える自作PCケースは珍しくない。だが、Aurora ALXのアクティブベンチングは必要な時だけ開閉するので、開けっ放しのPCケースと比べて内部への埃の流入を減らせる。
機能だけでなく、見た目も奇抜だ。本体の各部にはLEDライトが内蔵されていて、電源を入れると側面パネルのラインや前面のスリット、そして本体前面上部にあしらわれたエイリアンフェイスの目、さらにAlienwareマウスやキーボードなどが光るのだ。
色や点灯パターンは付属ソフト「Alienwareコマンドセンター」の「Alien FX」から任意に変更でき、例えばつぎつぎと色が変化させたり、パルス状に点滅させるといったことも可能。さらに、「メールを受信したらエイリアンフェイスを点滅させる」といった設定もできる。もちろん、不要なら一切光らせないことも可能だ。