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物欲AVコモノ道 第66回

注目スマホ「Galaxy S」のマルチメディア機能をチェック!

2010年08月30日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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静止画・動画撮影機能はインターネットとの連係が強み

本体背面にカメラを搭載

本体背面にカメラを搭載

カメラ撮影アプリのメイン画面。右端中央のカメラアイコンがシャッターとなっている

カメラ撮影アプリのメイン画面。右端中央のカメラアイコンがシャッターとなっている

 Galaxy Sには背面に500万画素の撮像素子を内蔵しており、デジタルカメラ、あるいはビデオカメラとしても利用できる。解像度は静止画では最大2560×1920ドット、動画1280×720ドット(720p)での撮影が可能だ。

静止画撮影で用意されている撮影モード。笑顔を認識して撮影するスマイルショット機能も装備する

静止画撮影で用意されている撮影モード。笑顔を認識して撮影するスマイルショット機能も装備する

シーンモードは、風景やスポーツ、ポートレイト、夜景、屋内とひととおり揃っている

シーンモードは、風景やスポーツ、ポートレイト、夜景、屋内とひととおり揃っている

動画撮影モードの画面。静止画撮影機能に比べるとシンプルで、オプションとしては露出補正(±2EV、0.5ステップ)やカラーエフェクト(ネガ、白黒、セピア)、ホワイトバランス(オート、晴天、曇天、蛍光灯、白熱灯)と解像度、圧縮率などを指定できる

動画撮影モードの画面。静止画撮影機能に比べるとシンプルで、オプションとしては露出補正(±2EV、0.5ステップ)やカラーエフェクト(ネガ、白黒、セピア)、ホワイトバランス(オート、晴天、曇天、蛍光灯、白熱灯)と解像度、圧縮率などを指定できる

実際にGalaxy Sで撮影した動画の一部を静止画として保存した。動画は3GPP形式(拡張子:3gp)で、1280×720ドットの30fpsで記録されている。さすがに解像感は今一歩というところだが、気軽に録画するデバイスと割り切れば気にならない

実際にGalaxy Sで撮影した動画の一部を静止画として保存した。動画は3GPP形式(拡張子:3gp)で、1280×720ドットの30fpsで記録されている。さすがに解像感は今一歩というところだが、気軽に録画するデバイスと割り切れば気にならない

 さてGalaxy Sに限らず、スマートフォンを使っていて便利だと感じるのは、こうして撮影した静止画、あるいは動画をそのままインターネットにアップロードできることだろう。残念ながら今回は試せなかったが、3G回線経由でインターネットに接続すれば、たとえば旅先で写真を撮り、撮影したその場でPicasaにアップロードするといったことができてしまう。

 こうしてアップロードしておけば他人と簡単に共有できるし、ちょっとした空き時間にスマートフォンでアクセスして過去に撮影した写真を眺めるなんてこともできる。写真、あるいは動画を撮る楽しみがグッと広がるわけだ。

 もちろんGalaxy Sでもそのための仕組みが用意されており、動画ならYouTubeへ、静止画ならPicasaへアップロード可能だという。


ビデオカメラの最大の敵はスマートフォン!?

 インターネット上のサービスと連携した楽しみ方はスマートフォンならではの部分であり、特に自由度の高いAndroidならばさまざまなサービスと連係できる。特に昨今のビデオカメラは、PCと専用アプリケーションを利用してUSBで接続すればYouTubeへ簡単にアップロードできる仕組みを用意するのがトレンドとなっているが、スマートフォンは単体で完結している強みがある。

 さらにスマートフォンはつねに持ち歩くことが前提となるため、「今ビデオカメラが手元にあれば面白いシーンが撮れたのに」と後悔することなく、必要なときにいつでも撮影できるのも強み。こうして考えていくと、低価格帯のデジタルカメラ、あるいはビデオカメラにとっての最大のライバルはスマートフォンかもしれない。

 インターネット上のサービスと連係できる撮影機能と、各種マルチメディア系ファイルを再生できるプレーヤーとしての機能を兼ね備えており、またSuper AMOLEDという表示品質の高い有機ELディスプレーを備えたGalaxy Sは、マルチメディア端末として考えても完成度は高い。

 iPhone 4という強力なライバルはいるが、自由度の高さという点ではさまざまなアプリが揃っているAndroid端末の魅力は大きく、十分対抗し得る存在になっているのではないだろうか。

 ただ、若干気になったのは利用中に一瞬動作が固まり、いわゆるプチフリ状態になってしまうことがあること。有志の手によってこの症状を回避するツールなどが公開されているが、初期状態でこうした問題が現れないように対策されているのが当然ベストだろう。日本での発売の際には、問題が解消されていることを望みたい。

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