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行っとけ! Ubuntu道場! 第26回

~師範……アプリの日本語訳に挑戦してみたいです!(後編)~

2010年08月26日 15時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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翻訳に迷ったらどうしよう?

編集S:訳語の選択に迷った場合って、どうすればいいんです? 他の人に聞くのもアリなんでしょうけど。

マーボーブラック:そういう場合はGoogle先生に聞いたりしますね。

hito:カタカナ語にする場合は「検索でヒットするか」=「すでに使われているか」ってことで、とっても重要ですね。もちろん一般的な訳語選択でもそうですが。

ミズノ:google先生に聞いて、他のソフトのpo見て参考にして直す、というのは良くありますね。

マーボーブラック:うまくいかないケースはありますが、世間でどう使われているかの参考になります。

やまね:「同じソフトでは確実に揃えましょう。他のソフトと揃えるかどうかは、それがどの程度一般的かによります。揃える方向で調整した方がいいですが、まったく同一にする必要まではない」ぐらいが一般的なルールかなぁ。

編集S:あと、「Located in /home/stani/sync/python/phatch/repo/trunk/phatch/app.py:121」とかって書いてあるのはソースコード読めってことですか?

ストレージゴッド:「ソースコードのここで使われてるよ」という表示ですな。

hito:プログラムが読めるならそれで確認してほしいですが、アプリを実際に使ったことがあって、そのメッセージに遭遇したことがあるならソース見なくてもいいですね。でもソースコードに「翻訳者へ。ここの処理はこんなのだ」とか書いてあることもあるんで、翻訳に悩んだ場合は見てみるといいですよー。

Phatchの場合、ソースコードがBazaarによりウェブ上で公開されている。先の例で言えば、http://bazaar.launchpad.net/~stani/phatch/trunk/annotate/head:/phatch/app.pyにアクセスして、121行目を見ると元のソースコードに当たれる、というわけ

編集S:プログラム読めなくて、使ったこともない場合は?

ミズノ:手を出さない方がいいかも。おかしな訳になる可能性が否定しきれないです。

やまね:やっちゃってもいい気はする、けど……。

マーボーブラック:他の部分で経験を積んでからの方がいいですね。いきなり難しいところをやる必要はないと思います。

小林:難しいところはとばす、というのがポイントですね。

編集S:あと、翻訳って、一度着手したら、くじけちゃダメですか。全部やりとげなくちゃダメですか? 締切りってありますか?

マーボーブラック:1個からの翻訳でも大歓迎です。

ストレージゴッド:あと、翻訳の締め切りはリリース日の1ヵ月~2週間前が目安ですな。

編集S:具体例きぼん。

小林:Lucidでの例をもとに、https://wiki.ubuntu.com/LucidReleaseScheduleを見てもらうのがよさそうですね。

マーボーブラック:5月末にリリースしたLucidだと、4月15日の「NonLanguagePackTranslationDeadline」と4月22日の「LanguagePackTranslationDeadline」が締切りでした。

https://wiki.ubuntu.com/MaverickReleaseSchedule にある、次期Ubuntu10.10(Marverick Meerkat)のリリーススケジュール。これによると9月16日と30日の2回が次回の翻訳締め切りになる。ちなみにこのリリーススケジュールは、Google Calendarやicalでカレンダーに取り込める

編集S:し、締め切りが2種類?

小林:「NonLanguagePackTranslationDeadline」の方は、「language-packに含まれていない」アプリケーションの締め切りですね。language-packに含まれているかどうかは、乱暴に言えば「プリインストールされているソフトウェアはlanguage-pack担当」だと思って頂くのがいいと思います。

マーボーブラック:厳密には色々違いますけど、それでもOKですねー。


(次ページへ続く)

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