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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 ― 第28回

24GBのメモリーを活用してPCを快適に操作する技

2010年08月25日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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大容量メモリーを搭載すれば、パソコンはもっと快適になる

 同時にたくさんの作業をしたり、多数の常駐ソフトを動かすような環境では、メモリーを大量に消費する。そのうえ、一時的に大きなメモリーを必要とする処理をすると、最新パソコンと言えども、動作が重くなってしまう。それを避けるには大容量のメモリーを搭載するのがベスト。今回は、24GBという超大容量のメモリーを活用して、パソコンをより快適にする方法を紹介する。


大容量メモリーを搭載する際の注意点

 その昔、MS-DOSというOSを使っていた頃、OSが使えるメモリーは基本的に最大1MBだった。作業領域のコンベンショナルメモリーは640KBと狭く、できるだけ多く確保しようと、日本語入力機能やデバイスドライバーなどを拡張メモリーに移すのだが、そのためにパズルのような試行錯誤を繰り返していたものだ。現在は、その数万倍となる、16GBや24GBのメモリーを搭載できるデスクトップパソコンが発売されている。

 Windowsのメモリー管理機能も賢くなり、最近ではメモリーの容量を気にする人は少なくなっている。実際2GBを搭載していれば問題なく動作するし、一般的な用途なら4GBで不足はない。

 しかし、一眼レフデジカメのRAW画像やデジタルビデオカメラのフルHD映像をパソコンに取り込み、編集作業をしていると一気に動作が重くなる。扱うデータサイズが大きいのだから当たり前なのだが、最大の理由はHDD上の仮想メモリーに頻繁にアクセスするようになるためだ。パソコンのメモリー搭載量が多いほど、仮想メモリーへのアクセス率が下がるので、動作も重くならずに済む。

大きなRAW画像を扱うには、2~4GB程度のメモリーでは足らない 大きなRAW画像を扱うには、2~4GB程度のメモリーでは足らない。大容量のメモリーは必須だ

 メモリーは大容量化と値下がりが進み続け、最近では4GBのPC3-10600(DDR3-1333)メモリーが、1枚1万円程度で手に入る。ただし、適当に買ってきても、利用できなければ意味がないので要注意。まずは、パソコン側が搭載できるメモリーの最大容量をチェックしよう。

 通常デスクトップパソコンの場合は2~4本、ノートの場合は2本程度のメモリースロットを備えているが、何GBまで装着できるかはマザーボードの仕様による。現状では一般的に、1スロットで2GBまで対応なら4~8GB、同じく4GBまで対応なら8~16GBまで認識する。ハイエンドのデスクトップパソコンだと、メモリースロットを6~8本備えており、24~32GBもの大容量を搭載できるものもある。

 メモリーを選ぶ際にも注意が必要だ。現在はDDR3メモリーが主流で、数年前のパソコンならDDR2に対応している。DDR2とDDR3メモリーには互換性がなく、切り欠きの位置も違う。マザーボードにあった種類を選ぶ必要がある。さらに、PC3-10600やPC3-12800(DDR3-1600)のように、対応速度が異なるメモリーが販売されているのもややこしい。

 数字が大きい方が高速なのだが、率直に言えば性能差は誤差程度。PC3-10600までしか対応しないパソコンに、より高速なメモリーを差しても意味がないし、GBあたりの単価が安いメモリーを購入すればいいだろう。

 OSの対応も重要だ。32bit版のWindowsでは4GBまでしか認識せず、システムが数百MB分を利用するため、3GBちょっとしか利用できない。4GB以上の大容量メモリーを利用するには、64bit版のWindowsが必要になる。

 とはいえ、Windows 7では64bit版が普通に発売されているし、プレインストールOSが64bit版なのを知らずに利用しているユーザーも多いのではないだろうか。パッケージ版のWindows 7には32bit版と64bit版の両方が含まれているので、切り替えも簡単だ。ちなみに、HDDなどとセット売りのDSP版は安い反面、32bit版もしくは64bit版を決め打ちで購入する必要がある。

 64bit版のWindowsなら、普通に起動するだけでメモリーを全量認識してくれる。見た目は32bit版と変わらないが、裏では24GBものDDR3メモリーが手ぐすね引いて待っていると考えると、ついついメモリーにヘビーな作業をしたくなる。

 ちなみに、32bit版アプリケーションのほとんどは、64bit版Windows上でも動作する。手持ちのソフトウェア資産が無駄になるわけではないので、64bit版環境へ移行するハードルは低い。ただし、32bit版のアプリケーションはメモリーを2GBまでしか利用できない。64bit版ネイティブなアプリケーションなら全量を効率的に活かせるので、高速化が期待できる。一般的なアプリケーションではそこまで大きなメモリーを使うことはないが、写真や動画編集など、マルチメディアデータを扱う際は恩恵を受けられるのだ。

 今回試用したのは日本ヒューレット・パッカードの「HP Pavilion Desktop PC HPE290jp/CT」だ。メモリーは4GBモジュールを6枚搭載し、24GBの大容量を利用できる。CPUにCore i7-980X、グラフィックスカードにはGeForce GTX 260を搭載するハイエンド構成で、OSはもちろん64bit版のWindows 7 Ultimateだ。

HPE290jp/CT HP Pavilion Desktop PC HPE290jp/CT
HPE290jp/CTの内部 HPE290jp/CTの内部
HPE290jp/CTの内部。ハイエンドマシンらしく、HDDや拡張カード、メモリースロットにアクセスしやすい内部レイアウトになっている。メモリースロットは6基あり、その全部にぎっしりと4GBモジュール6枚が装着されている
システムメモリーの合計が24GB システムメモリーの合計が24GBになっている。エクスペリエンスインデックスのスコアもHDD以外は7オーバーとハイエンドだ

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