絞りを変えて解像力チェック!
撮影サンプル その1
以前にも同じような写真を撮ったがもう一度。中央部は開放のF2.8でもシャープ。F5.6くらいが一番シャープネスが高く、それ以上絞っても回折現象でシャープネスが落ちていく。四隅を見るとF5.6まではちょっとボケ気味。F8くらいで四隅までシャープになるがそれ以上絞ってもボケていってしまう。
解像力はズームレンズに慣れた目で見ても標準的。単焦点レンズならもう少し頑張って欲しいと思う。
撮影サンプル その2
ちょっと条件を変えて立体的な物を撮影。ほぼ最短撮影距離で撮影している上、開放のF2.8では被写界深度が浅いせいもあり、倍率色収差のようになってしまっている。被写体によっては目立ってしまう可能性がある。被写界深度の深い広角レンズだが、近接撮影では極端に被写界深度が浅くなるので、できるだけ絞って撮ったほうが良い。
開放F値がF2.8と明るめなので背景をぼかすなど絵作りをしたくなるが、かなりピントの合う幅は狭いので注意が必要だ。特に撮像素子サイズの小さいコンデジに慣れているといとも簡単にピンぼけになってしまう。
発売直前にNEX用の16mmはボケボケといった話があったがそれは試作段階での話。製品版ではそれなりにしっかりしている。
「プレシジョンズーム」の使いどころは?
NEX-3には単焦点レンズ装着時にだけ使用できる機能がある。それは「プレシジョンズーム」。いわゆるデジタルズームだと思っていい。10倍までデジタルズームの設定が可能で、ズームはステップズーム(倍率で0.1倍毎に設定可能)となっている。
倍率を決めて終了ボタンを押す、モード変更をする、再生モードに切り替える、などの動作をしなければ、連続で撮影しても倍率の再設定が可能だ。デジタル処理で拡大処理を行なう機能ということで、拡大率が高いと画質が荒れる。
「プレシジョンズーム」撮影サンプル
最大で10倍までいけるが、5倍くらいでも画質の低下が判別できる。最大記録解像度をキープしたまま拡大する必要性があるなら有用だが、そうでなければ撮影後のデータを素直にトリミングすれば済む。
実用性を考えるなら記録解像度を落とせば画質低下は少ないが、それこそトリミングで対応可能。撮ってそのまま加工なしで使いたいなら記録解像度を落とすといいだろう。
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