便利なWiMAXサービス
でも若干の妥協が必要なのもまた確か
実際に利用している読者はよくご存じだろうが、基地局の充実もあって、現在モバイルWiMAXサービスの利便性は非常に高まっている。特に都心部であれば、屋外に出るか、もしくは室内であっても外が見える窓がある部屋だと、ほぼ接続するだろうという信頼感が得られつつある。また実際に接続すれば、電波環境が悪くない限り、数Mbpsクラスの通信速度が期待できる。
筆者自身、WiMAX機能内蔵のノートPC(ThinkPad X200s)を持ち歩いており、住居/職場/仕事上の移動先がほぼ23区内で収まることもあって普段から便利に利用している。とはいえ、WiMAXが万能とは言い難いのもまた確かだろう。電波の特性上、建物の奥では繋がりにくくなるし、地下街でも圏外がほとんどだ。
つまりWiMAXの高い利便性はユーザー側の若干の割り切りが前提となっていると言える。たとえば確実に通信したいときは外に出ればいい、WiMAXが繋がらない場所ではスマートフォン(もしくはケータイ)で代用すればいい、といった具合だ。
しかし、そんな妥協を不要にした新サービスがauから登場した。1つの端末でWiMAXとCDMA2000 1x EV-DOの、2つの通信規格に対応することで「速度」と「エリア」を両立するというものだ。定額制に対応した端末としてはUSB型の「DATA01」とExpress Card型の「DATA02」があるが、今回はDATA01を使って実際にテストしてみた。