このページの本文へ

ひと夏の体験!激速PCと激安のアレで彼女のハートを掴むぜ!

2010年08月14日 12時00分更新

文● 藤山 哲人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ハイエンドマザーだけあって面白いギミック満載だぜ!

 そしてオーバークロッカーでなくてもうれしいのが、マザーボード上にある電源スイッチとリセットボタンだ。これらのスイッチは、パワーLEDとHDDアクセスランプも兼ねているので、ケースに入れなくても動作チェックが可能になる。

リセットボタン兼HDDアクセスランプと、パワーボタン兼パワーLED

 だから、木の板を使ったこんなバラックケースでもパソコンとして機能するのだ!

基板には光るモノがたくさんあるので、透明ケースかバラックケースがオススメ。自慢だが(笑)、拡張カードも上からしっかりネジ止めできるバラックケースなのだ!

 こんなケースに収めておけば、マザボに乗ってるテスターも常時使えるし、次の写真のようにプローブをつなげて端子に触れてやると、小数点以下2桁までの電圧が見られるのだ。まぁBIOSでも見られるけど、プローブ使ったほうが見た目にカッコイイし、女の子にもモテモテ。

コア電圧を測ってみると、1.09V

基板上だけでなく、HDD用の電源コネクタの電圧も測定OK!

 さらに便利なのが、マザーと小さい基板に付いた7セグLED。これまでは、BIOSエラーを「ピーピー」や「ピーピピピ」などとモールス信号のような音で聞き分けるしかなかったが、番号がデジタル表示されるので、ドコでエラーを起こしているがが一目瞭然だ。このPOSTエラーコードの表示は、ハイエンドマザーであればほとんどの製品に搭載されているのでさほど珍しくはない。だが、この2ケタのエラーコードを理解している人は少ないだろう。宇宙戦艦ヤマトの真田工場長のように、このエラーコードをみて「ああ、これが原因だね。こんなこともあろうかと……」とつぶやき、問題をスマートに解決すれば、人生最大のモテ期到来は間違いない!

ブート中にパラパラと数値が変わり、どのデバイスを初期化・チェックしているのかが分かる。写真はディスプレイ未接続の85が表示されている

小さい基板にも同様の表示がされるので、ケースに入れた状態でもエラーコード確認できる。写真は、IPLデバイスの初期化中

 次の表は、BIOSの処理内容とコードの対応表だが、BIOSが何をしているのかが視覚的に分かってなんだかワクワクする。

Code 処理内容およびエラー Code 処理内容およびエラー
03 Initialize BIOS. 31 Allocate memory for ADM module
04 Check Battery Power and CMOS 33 Initialize silent boot module
05 Initialize interrupt controlling hardware/vector table 37 Display sign-on message
06 Initialize system timer 38 Initialize USB controller
07 Fixes CPU POST interface calling pointer 39 Initialize DMAC-1 & DMAC-2
08 Primary initialization of CPU 3A Initialize real time clock
C0 Secondary initialization of CPU 3B Test system memory
C1 Set up boot strap processor information 3C Initialization of chipset registers
C2 Set up boot strap processor for POST 40 Detect coprocessor
C5 Enumerate and set up application processors 52 Update CMOS memory size
C6 Re-enable cache for boot strap processor 60 Initialize NUM-LOCK
C7 Early CPU initialization exit 75 Initialize Int-13
0A Initialize keyboard controller 78 Initialize IPL devices
0B Detect Mouse 7C Generate and write contents of ESCD
0C Detect Keyboard 84 Log errors encountered
0E Test input devices 85 Display errors, if no display check monitor/video card
13 Early POST initialization of chipset registers 87 Execute BIOS setup if needed or requested
20 Relocate System Management interrupt vector 8C Late POST initialization of chipset registers
24 Uncompress and initialize BIOS module 8D Build ACPI tables
2A Initialize devices primary 8E Program peripheral parameters
2C Initialize devices secondary 90 Initialize system management interrupt
2E Initialize output devices A1 Prepare for system boot

 ここまでならハイエンドマザーによくあるPOSTエラーコード表示だが、コイツはそれだけじゃない!
 処理がBIOSからOSに引き渡されると、この7セグはCPUの温度計になるのだ。オーバークロックで超大事なのは、CPUの温度監視。それがマザーボードで確認できるというのは、多い日も安心♪ 実にナイスな機能である!

マザーボード側の表示。処理がOSに渡っているのでCPU温度が表示されている

小さい基板にも同様の温度表示

 また拡張カードを増設してコンフリクトが発生した場合に便利なのが、PCIスロットの有効・無効を切り替えられえるジャンパだ。

上側をショートさせるとスロットに差したカードを活きた状態に、下側をショートさせるとカードをスロットに差したままでも殺した状態にできる

PCIスロットわきには赤いLEDが付いていて、活きているスロットのLEDが点灯する。写真は、左から2本目のスロットを殺しているところ

 このジャンパは、小さい基板に引き出してくる(7セグLED下にあるジャンパ)ことも可能なので、問題発生時に大活躍するはず。
 さらに魅力的なのは、マニュアルにも掲載されていないジャンパの数々。

X-COOLジャンパ。マイナス50℃以下に冷却する場合に切り替えるらしいジャンパスイッチ

マニュアルに明記されていないJMEのジャンパ

詳細不明のJDBのジャンパ2系統

電源周りのチップ近くにあったので、電源に関する何らかの制限を解除するI-LIMITジャンパが2系統。リミッター解除――。いい響きだ

 まあ、とにかく買ったあとでも相当に楽しめそうなマザーボードなのだ。これに載せるCPUは、Core i7の860。最高速じゃないけど、i7の中ではコストパフォーマンス的にもコレでしょ。

(次ページへ続く)

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中