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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第163回

「NEX-5」の動画機能で夏の小猫を録る

2010年08月06日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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露出補正で青空の下の黒猫もちゃんと撮れる!

 気を撮り直して次の猫だ。

 青空背景の黒猫だと、どうしても逆光で真っ黒になっちゃう。そんなときは露出補正。NEX-5の動画機能は基本「フルオート」なんだけど、背面のダイヤルで露出補正ができるのだ。こんな風になる。



 だんだんと明るくなっていくのは、ダイヤルで操作してるからなのだ。撮影しながら明るさを補正できるのは素晴らしい。ただダイヤルを回してから実際に明るさが変化するのにタイムラグがあるので(徐々にかわっていくのだ)頃合いが難しい。

 実はこの猫、黒じゃなくて他の色もかなり混じっているのである。上の動画を見てもらうとわかるけど、左半分は黒くないのである。雑種猫は複雑な模様をしていて面白い。

 こんな調子でうろうろしていたら、か細い鳴き声がする。よく見ると、子猫発見。子猫ファミリー。この春に生まれたのだろうと思われる子猫だ。耳のデカさからして、3~4ヵ月くらいか。

子猫と目が合ったのでじっと撮影。そしたら後ろを兄弟猫が通りすぎていった(2010年8月 ソニー NEX-5)

子猫と目が合ったのでじっと撮影。そしたら後ろを兄弟猫が通りすぎていった(2010年8月 ソニー NEX-5)

 でも「興味はあるけど怖い」って顔をして、近くへは来るんだけど、こちらがちょっと動くとタタタっと逃げて遠巻きになる。

 そんなときは猫じゃらしの出番。実はいつも自転車のバッグにいれてあるのだ。目の前でヒラヒラさせると、びっくりして後ずさり。

 しょうがないので猫じゃらしを地面において撮影に集中すると、そっとちょっかいをだしてくる。

怖いけど気になる猫じゃらし。さすが猫の好奇心。(2010年8月 ソニー NEX-5)

怖いけど気になる猫じゃらし。さすが猫の好奇心。(2010年8月 ソニー NEX-5)

 なあんだ、興味があるんじゃん、と思って動画を撮っていると……そっと近づいてきたと思ったら、ぱくっと咥えて、そのままタタタっとと去っちゃいました。さすがに急に近づかれるとピントがずれちゃうけどそれはしょうがない。

 ああ。さすが猫。怖がりながらも気に入ったものは手放さないのでした。



 ちなみにこのあと取り返しにいこうとしたら、くわえたままさらに奥へ走り、民家の庭に隠れられちゃいました。あーあ、奪還失敗。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年8月13日掲載予定



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