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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第12回

NEXのレンズが使えるビデオカメラ登場!

ソニー「ハンディカム NEX-VG10」速攻レビュー

2010年08月05日 14時00分更新

文● 鳥居一豊

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操作感はハンディカムライク
高機能だが快適に使える

付属のズームレンズを装着した状態。これがNEX-VG10の標準状態と言えるだろう

付属のズームレンズを装着した状態。これがNEX-VG10の標準状態と言えるだろう

オプションのショットガンマイク(ECM-CG50 定価2万4150円)を装着。見た目はかなりプロっぽい印象になる

オプションのショットガンマイク(ECM-CG50 定価2万4150円)を装着。見た目はかなりプロっぽい印象になる

 実際に使って見ると、メニュー画面などはNEX-5/3と共通したもので、カラーは渋いブラック調になっているのが主な違い。操作感も近いものがあり、メニュー画面を呼び出し、ジョグダイヤルを回して選択し、押し込めば決定となる。

メインメニュー画面。NEX-5/3と同じだ

メインメニュー画面。NEX-5/3と同じだ

 ただし、この操作系は簡単に使えるメリットはあるのだが、機能によってはいちいちメニュー画面を呼び出して深い階層まで降りていく必要があるなど、ヘビーに使う人には使いにくいと言われることもあった。

プログラムオート時の撮影画面。本体のダイヤルを押しこむことで撮影モードを選択できる

プログラムオート時の撮影画面。本体のダイヤルを押しこむことで撮影モードを選択できる

「フォーカス切替」を押すことで本体のダイヤルでフォーカスモードを切り替えることができる

「フォーカス切替」を押すことで本体のダイヤルでフォーカスモードを切り替えることができる

ホワイトバランス(左)やゲイン(右)などはメニューを表示させなくても本体のショートカットボタン&ダイヤルで調整可能

 この点がNEX-VG10では改良され、ホワイトバランス、ゲイン、露出などの調整をダイレクトに呼び出せるボタンが増えている。そして、これらのボタンはメニュー操作時には十字キーとしても機能するようになっており、メニュー操作もしやすくなっている。

撮影モードの設定

撮影モードの設定

マニュアルモードの撮影画面。露出の設定なども行なえる

マニュアルモードの撮影画面。露出の設定なども行なえる

 そして、動画撮影のための機能はかなり強化された。NEX-5/3の場合、動画撮影はフルオートで、露出/シャッタースピード優先といった撮影モードなどもないため、ハンディカムユーザーにとっては食い足りない部分もあったのは事実。それが、当然ながら、プログラムオート/絞り優先/シャッタースピード優先/マニュアルのモードが選べるようになった。

撮影画質の設定

撮影画質の設定。FX(24Mbps)が選択できる

 手持ち夜景や人物ブレ軽減などのモードもあるが、使用するレンズによっては一部使用できないモードもあるようだ。撮影フォーマットはすべてAVCHD(1920×1080ドット 60i記録)で、ビットレートは24M/17M/9Mbpsから選べる。

 NEX-5では使用できなかった24Mbpsがきちんと用意されているなど、機能的には本格的。ただし使い勝手はハンディカムライクで、一般的なHDビデオカメラを使ったことがある人ならば、特に操作に困ることはないだろう。

「色あい・明るさ」メニューの設定画面

「色あい・明るさ」メニューの設定画面

 なお、静止画撮影の機能も各マニュアルモードや手持ち夜景/人物ブレ軽減なども選べる。DRO(ダイナミック・レンジ・オプティマイザー)/オートHDRも静止画撮影では対応している。ただし、画像サイズはL(14M)/M(7.4M)/S(3.5M)の3つで、RAW画像の撮影は非対応となるなど、静止画主体のNEX-5/3と動画主体のNEX-VG10で機能は区別されている。

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