大容量ファイルの送信に使える『SkyDrive』
次は添付ファイルの上限容量を見ていこう。Gmail、Yahoo!メールはそれぞれ1通あたり25MB、20MBまでのファイルの添付が可能。対するhotmailは1通あたり10MBまでが上限となっている。
こう見るとhotmailは不利に見える。ただ、hotmailの10MBまでというのは、従来のようにメール添付した際の上限容量。先に述べたSkyDriveとの連携でファイルを送れば、各ファイル50MB以内で合計10GBまでのファイルを送付できる。
添付ファイルの上限が20~25MBだと、デジタルカメラで撮影した3MB程度の画像ファイルなら7~8枚程度の添付が1通あたりの上限。しかしhotmailからSkyDrive経由で送れば、1通あたり最大で200ファイルの送付が可能だ。
また、SkyDrive経由で送った場合、先方に届くメールにはファイル格納先のURLが記載されるのみ。これだとメール受信に時間がかかることはなく、加えて先方のメール容量の上限を心配をする必要もない。
SkyDriveは、50MB以下のファイルなら写真以外にも動画ファイルなども送信可能。友人同士などで写真や動画などをメールでやり取りする機会が多いという人にとっては、かなり魅力的なサービスだろう。
多彩なメール表示方式に対応
次は容量などのスペックでは推し量ることができない使い勝手をチェック。注目したのは、メールの表示形式だ。
Yahoo!メールが送信メールと受信メールが厳然と区別され表示形式を採用しているのに対して、Gmailは1つの話題に関して送受信されたメールをひとまとめにして管理するスレッド方式を採用している。
Yahoo!メールのオーソドックスな3ペインの表示形式と比べて、Gmailのスレッド方式は慣れないうちはわかりにくいが、一連のメールのやり取りが分散せずひと目でわかるというという大きなメリットがある。
対する新hotmailは、デフォルトの設定ではYahoo!メールと同様の3ペインの表示形式を採用しているが、スレッド方式への切り替えも可能。たとえば、普段は使いやすい3ペインの表示にして、メールのやり取りを見返したいときはスレッド方式に、といったような使い分けも可能だ。
hotmailとGmailのスレッド方式時の表示を比べると、Gmailが時系列順にメールが上から下へ並ぶのに対し、hotmailはその真逆の並びといった違いがある。また、各メールの文頭をプレビュー表示する機能をとも備えているが、これに関してはhotmailのほうがプレビューしてくれる文字数が若干多く、より目当てのメールを探しやすくなっている。
この連載の記事
-
第4回
ビジネス
マイクロソフトに聞く、次世代のWindows Liveが目指すこと -
第3回
ビジネス
Windows Liveを便利にする、Essentialsとは? -
第1回
ビジネス
知らない間に拡充していた、ウェブメールの最新機能 -
ビジネス
新Liveは、ビジネスを変えるクラウドになるか? - この連載の一覧へ