テンキーのサイズを計測し、いざテスト
まずはそれぞれテンキーのサイズをおおよそで計測。以前のテストの際は(関連記事)、入力速度とキーのサイズは直接的に関係しているわけではない、という結論だった。しかしキーが大きければ、それだけ押しやすい、誤入力を防げる、というのもまた事実だ。今回は「L-04B」は横に長い分、面積では一番大きかった。逆にbeskeyのWaterdropは、見た目からして小さいが、各キーに間隔があるので誤入力は防げそうだ。
さてテストでは、下記の文章を入力した。
<いつもお世話になっております。越後屋です。先日の電話の件、内密にお願いします。お代官様には「水戸のご老人の問題は解決しました」とお伝えください。>
時代劇の1シーンのような文章だが、仕事でよく使う言葉、漢字が含まれていると思う。今回は片手入力で、漢字部分は予測変換を使っている。「」は“かっこ”と入力して変換する、という方法を全機種で行なっている。beskeyのキーパッドはそれぞれ得意な打ち方があるようだが、とりあえず普段からの筆者の入力方法でテストしている(beskeyによると「決め打ち」に当たるものになる)。
トップはbeskeyの「Wave key」
さて下記がその入力テストの結果だ。テスト前に、何度も入力して慣れてからタイムを測っている。最速はbeskeyの「Wave key」だ。このタイプはキーを滑らすように打つ「流し打ち」に合うそうだが、決め打ちでも速い。他の2種類のキーパッドよりも、押し心地が柔らかいというか、軽いといった印象を持ったので、それが影響しているのかもしれない。
キーサイズ | キー面積 | 最短入力速度 | |
---|---|---|---|
ドコモ「N-07B」 | 7×12.5mm | 87.5mm2 | 2分18秒1 |
ドコモ「L-04B」 | 6.5×13.5mm | 87.75mm2 | 3分15秒5 |
au「beskey」(Float) | 6×11mm | 66mm2 | 2分28秒4 |
au「beskey」(Waterdrop) | 6×6mm | 36mm2 | 2分37秒2 |
au「beskey」(Wave) | 6×12mm | 72mm2 | 2分13秒0 |
ソフトバンク「944SH」 | 6.5×11.5mm | 74.75mm2 | 2分39秒0 |
タイムが伸びなかったのは「L-04B」。押し心地は個人的にはとても好ましく、カチカチと入力する感触は良かったのだが、隣のキーを押してしまうことが多い。キー面積が大きいはずなのに「もっとキーを大きくして!」と感じてしまった。それでは各ケータイについて詳しく感想を述べる。
1点をのぞいてパーフェクト! ドコモ「N-06B」
テスト前は実はこれが一番速いかもと予想したほど、押したときの“カチッという感触やキーのサイズ、キーの間隔が絶妙だった。また決定/カーソルキー周りもしっかりキーが区切られていて、誤入力が少ない。迷いなくスムーズに押せるのだが、画面の文字が入力される速度が若干遅め。スムーズに入力できるぶん、余計に気になってしまう。もっとも入力速度を競わない普段の使い方なら気にならないだろう。
押し間違いが多い人には辛いかも ドコモ「L-04B」
前述したようにキーの押し心地はいい。ただキーとキーの間隔がなく、また縦が短いためかサイズよりも窮屈に感じてしまう。もうひとつ気になったのがキーレスポンス。N-06Bよりも遅めで、ほぼ1テンポ遅れるような感覚だ。今回は指の腹で入力していたので、指先で押すように工夫すれば、もう少しタイムは伸びたかもしれないが他の機種以上の速度で打つのはやや難しそうだ。
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