OS Xのパーソナルデータベース作成ソフトでおなじみファイルメーカー(株)の「Bento」にiPad版が登場した。すでにiPhone/iPod touchアプリが発売されており、使いやすさはそのままに写真を大きく表示したり表示デザインを3種類から選べたりと、iPadの画面をフル活用する新機能が搭載されている。今回はギャラリースペースを兼ねた雑貨店を例に、BentoとiPadの活用方法を紹介しよう。
|
Bento for iPad
価格:600円
販売元:米FileMaker社
App Storeカテゴリー:仕事効率化
iTunesプレビュー
|
Bentoを生かすあるショップオーナーの1日
9:30 am 準備の合間に本日の予定をチェック
ギャラリーとショップを兼ねているこの店、開店準備は特に慌ただしい。スケジュールや個展の情報、To DoはBento for iPadに入れてあるので、作業の合間に手軽に確認できる
11:00 am 情報の登録をMacで済ます
作家や作品の情報、店内のオリジナル商品をBento 3でデータベース化。情報は客の入りを見ながら時間のあるときにMacで登録しておく。Bento for iPadだけでも可能だが、数が多い場合はMacのBento 3で入力して同期させたほうが効率的だ
無線LAN経由で同期すれば、MacのBento 3とBento for iPadで同じ情報を共有できる。Macで項目を作成して、倉庫の在庫点数チェックなどでは持ち歩けるiPadを利用するというように使い分けるといい
2:00 pm Bento for iPadが接客に大活躍
商品の色違いの説明や、同じ作家のほかの作品を見たい──というリクエストにもBento for iPadが活躍。Bentoのメディアフィールドに登録した写真は、iPadの画面いっぱいに拡大して表示可能だ
店や個展を気に入ってくれた人には、後々の案内送付などのために顧客登録をしてもらう。このときiPadに直接情報を入力してもらえば、そのままデータ化できるので便利だ
顧客情報のデータベースには、名前/電話番号/住所などの登録欄のほか、お気に入りの作家へのチェックボックスを用意。企画展の案内を送付する際の参考になる
内容に合ったビジュアルにしよう!
「Change Theme」ボタンをタップしてデザインを変更する。今回の例では顧客データで「クリップボード」、ギャラリーイベントで「ガラス」、在庫管理で「ノートブック」を使用している
Bento for iPadでは、フィールドの表示順序の入れ替えやテキストフィールドの展開/折り畳みなどが可能。とはいえ、MacのBento 3と比べるとレイアウトの自由度が低く、同じような印象になりがちだ。しかし、iPad版にはiPhone版にはなかった3つの「テーマ」が用意されている。フィールドのカスタマイズ画面で、内容に合った表示形式に変更するといい。
(次ページに続く)