このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

全機種3D&CELL REGZAが2機種に拡大

CELLの力で3Dがリアル!? 新「REGZA」4機種登場

2010年07月28日 17時15分更新

文● ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 東芝から液晶テレビ「REGZA」の新機種4モデルが発表となった。今回は「CELL REGZA」が2機種登場する。また全機種待望の3D対応となっている。

「CELL REGZA X2」。ラインナップは55V型のみ

「CELL REGZA X2」。ラインナップは55V型のみ

 従来のCELL REGZAを継承する55V型液晶パネル採用の「CELL REGZA X2」(10月下旬発売、予想実売価格100万円前後)は、ダイナミックコントラストが従来の500万:1から900万:1となった。ピーク輝度は1000cd/m2と若干抑えられているが(従来は1250cd/m2)、黒の表現がより忠実に再現できるようになっている。

CELL REGZA X2のバックライトモジュール

CELL REGZA X2のバックライトモジュール

 直下型LED&512分割のバックライトコントロールなどは継承し、さらに4倍速駆動を実現。4倍速ということで3枚の補完フレームを生成することになるが、この際の動き検出範囲を約30倍に拡大。高速に移動する物体を映した映像でも、ブレや破たんがない精度の高い補完フレームを生成する。

 X2では画面を垂直方向に16分割し、バックライトを細かく制御すること「Wスキャンハイスピードクリア4倍速」機能により残像を低減。よりなめらかな映像表示が可能だ。

 さらに、24フレームで撮影されたフィルム映像の関しても補完フレームを生成することでなめらかな映像にすることができる「フィルム映像4倍速モード」も搭載する。

今回もCELLの圧倒的なパワーで高度な画像処理を実現

今回もCELLの圧倒的なパワーで高度な画像処理を実現

 画像処理に関しては「CELLレグザブロックノイズクリア」を搭載。エッジの周囲に発生するノイズを検出し、テクスチャー部の質感は変えることなく低減する。また、画像の輪郭とノイズを判断し、ノイズのみ抑える「インパルスノイズリダクション」や、4:3映像のドット妨害やクロスカラーを低減する「ドット妨害・クロスカラーリダクション」といった機能も搭載する。

外付けのチューナーボックス。地デジ8chの同時録画が可能

外付けのチューナーボックス。地デジ8chの同時録画が可能

進化した録画機能「タイムシフトマシン2」。録画する曜日や時間の設定が可能になった

進化した録画機能「タイムシフトマシン2」。録画する曜日や時間の設定が可能になった

 従来のCELL REGZAは外付けのチューナーボックスを同梱し、地デジ8chの番組を同時に最大約26時間分撮りためることが可能だった。X2でもチューナーは外付けとなるが、録画するチャンネルや曜日、時間帯を設定することが可能で、これにより録画時間を伸ばすことができる。

 ちなみに内蔵HDDは3TBだが、USBハブを利用することで外付けHDDを最大8台まで増設可能。2TBのHDDを8台つなげれば16TBのストレージを追加できることになる。

X2のリモコン。中央に「始めにジャンプ」ボタンを搭載

 このほか、録画中の番組をワンボタンで最初から見ることができる「始めにジャンプ」ボタンをリモコンに搭載。さらに同時発表の「REGZAブルーレイ」で録画した「スカパー!HD」の番組再生や、同社レコーダーの「RD」シリーズで録画予約/視聴された番組のランキングの表示などに後日アップデートで対応する。

RDユーザーが録画した地デジやBS番組のランキングやタイムシフトマシンで録画した番組の中での注目番組などをリスト表示してくれる

CELL REGZA X2のスピーカー

CELL REGZA X2のスピーカー

 スピーカーシステムはウーファーを4つ、ソフトドームツィーターを3つ搭載。合計出力は100Wになる。従来のセンタースピーカーモードは継承するほか、音響パワーイコライジング技術「CONEQ」も採用する。


CELL REGZAの低価格機種も登場

「CELL REGZA XE2」

「CELL REGZA XE2」

 X2の下位機種にあたる「CELL REGZA XE2」は55V型(予想実売価格70万円前後)と46V型(同60万円前後)の2モデルが用意される。発売日は10月上旬となる。

 X2と比較してバックライトがエッジライト式で、バックライトコントロールは上下2分割となる。また、液晶パネルは4倍速駆動ではあるが「Wスキャン」は行なわない、スピーカーユニットが異なる(ウーファー×4、ソフトドームツィーター×2で総合出力は40W/30W)といった違いがある。そのほかの機能は一緒だ。

「REGZA ZG1」。従来のZ1は併売になる予定

「REGZA ZG1」。従来のZ1は併売になる予定

 2コアの「レグザエンジンDUO」を搭載する「ZG1」シリーズも4倍速駆動に対応。フィルム映像4倍速モードや動き検出の広範囲化などはCELL REGZAと同等だ。また、インパルスノイズリダクションやドット妨害・クロスカラーリダクションといった機能も同様に搭載する。

 バックライトはエッジライト式で、超解像処理や搭載スピーカーなどは従来機種(Z1)を継承する。

 HDDは内蔵せず、録画はLAN HDD(NAS、最大8台)またはUSB HDD(最大4台)に行なえる。ちなみにスカパー!HDの録画番組の視聴に対応する。

 ラインナップは55V型(予想実売価格45万円前後)、47V型(同35万円前後)、42V型(同28万円前後)の3モデル。発売は10月下旬。

「REGZA F1」シリーズ

「REGZA F1」シリーズ

 薄さ29mmという「F1」シリーズは、スリム設計のフルレンジスピーカーを新たに搭載。3スピーカー構成で音響パワーイコライジング技術「CONEQ」にも対応する。NASへの録画やスカパー!HD番組の視聴、インパルスノイズリダクションやドット妨害・クロスカラーリダクションといった画質補正機能は省かれてるが、4倍速駆動やUSB HDDへの録画など、そのほかはZG1と同じ仕様だ。

 ラインナップは55V型(予想実売価格43万円前後)と46V型(同33万円前後)の2モデルで、発売日は8月下旬となる。

今回のモデルは薄型なのも特徴。左からCELL REGZA X2、CELL REGZA XE2、REGZA F1。こう見るとF1はかなり薄い

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中