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新機能「LTFS」も提供開始

日本HP、LTO-5対応のテープライブラリの新モデル

2010年07月27日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 7月26日、日本ヒューレット・パッカードは、テープドライブ「HP StorageWorks EML/ESLシリーズ」(以下、EML/ESLシリーズ)に、「HP StorageWorks LTO5 Ultrium3280 FC テープドライブ」(以下、LTO5 Ultrium3280 FC テープドライブ)を搭載したモデルを発表。同日より販売開始した。

EMLシリーズ

ESLシリーズ

 LTO-5 Ultrium3280 FC テープドライブの搭載により、「EMLシリーズ」では最大容量1515TB、1時間当たり最大16.1TBの転送速度を実現。最上位モデルの「ESLシリーズ」では、最大容量10638TB、1時間当たり最大44.4TBの高速転送が可能となる。これにより、大規模デジタルアーカイブのニーズに応えるハイパフォーマンスを提供できるという。また、両モデルとも高機能テープモニタリングツール「HP TapeAssure」に対応する。

 ちなみに、「EMLシリーズ」は、24時間365日運用にも耐えられるよう設計された高信頼性のエンタープライズ向け大規模テープライブラリ製品。最小構成は71巻で、最大505巻まで拡張できる。ドライブは最大16台まで搭載可能だ。一方、「ESLシリーズ」は、テープライブラリ製品の最上位モデルで、最小構成322巻から最大3546巻まで、ドライブは最大44台までの拡張性を備える。電源および空冷ファンの二重化による冗長構成で、ホットスワップにも対応する。

 価格は「HP StorageWorks EML LTO5 Ultrium3280 FCライブラリ」が1260万円、「HP StorageWorks EML用LTO5 Ultrium3280 FCドライブ(ドライブ単体)」は262万5000円、「HP StorageWorks ESL Eシリーズテープライブラリ(LTO5 Ultrium3280 搭載構成)」が2462万400円から、「HP StorageWorks ESL用LTO5 Ultrium3280 FCドライブ(ドライブ単体)」は367万5000円。

 また、LTO-5対応テープバックアップ製品向けの新機能「HP Linear Tape File System(以下、LTFS)」も提供開始した。LTFSは、テープ上でファイルシステムを実現する機能で、目当ての保存データに直接アクセスができるなど、テープバックアップ製品の利便性を大幅に向上する。現在は、HP StorageWorks LTO5 Ultrium3000などのLTO-5対応の単体テープドライブ製品で利用できる。テープライブラリ製品には、今秋の対応を予定。なお、LTFSへの対応は、LinuxまたはMac OS対応ドライバーと、対応の単体テープドライブ製品のファームウェアにバージョンアップすることで利用可能だ。LTFS対応ドライバとファームウェアはWebサイトから無償ダウンロード提供される。

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