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これで作れる! Androidのアプリケーション 第3回

アプリケーションの基本となる「アクティビティ」

2010年07月15日 12時00分更新

文● 塩田紳二

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プログラムを改良する前に
プロジェクトをコピーする

 では、サンプルプログラムを改良していくことにしましょう。こういう場合、Eclipseでそのままプログラムを変更してしまってもいいのですが、元のプログラムを残したままコピーしてプロジェクトを作ります。開発に手慣れた方なら、おそらくバージョン管理ツールを使うとおもいます。筆者もSVNを使っているのですが、話が広がりすぎてしまうので、ここではプロジェクトのコピーを使うことにします。

 パッケージ・エクスプローラーで、コピー元となるプロジェクトを選択します。このときプロジェクトは「開いた」状態になっていなければなりません。プロジェクトフォルダ上で右クリックし、メニューから「コピー」を選択します。

プロジェクトをコピーするには、パッケージ・エクスプローラーで、コピー元のプロジェクト上で右クリックして「コピー」を選択する

 その後、パッケージ・エクスプローラー内で右クリックして「貼り付け」を選択すると、プロジェクトコピーのダイアログが表示されます。ここで、コピーして作られるプロジェクトの名前を指定します。プロジェクトを作ってしまうとプロジェクト名は変更できないので、ここでかならず指定します。

 まずは、プログラムの名前を変更します。プロジェクトをまるごとコピーしたので、プログラム名などはそのままです。変わったのはプロジェクト名だけです。まずはパッケージ名を変更します。パッケージ名はプログラムをインストールするときにそれぞれを区別するものなので、同じ名前のパッケージ名であれば上書きされてしまいます。パッケージ名の変更はパッケージ・エクスプローラーで該当プロジェクトのパッケージ(荷物のアイコン)を選択して、ファイルメニューから「名前変更」を選択します。ダイアログボックスが表示されるので、ここでパッケージ名を変更します。

パッケージ・エクスプローラー内で「貼り付け」を選ぶと、プロジェクト名を指定するダイアログが表示されるので名前を付ける

 今回は「sample03」としました。これでパッケージのツリー表示でエラーの表示が一時的に出るでしょう。ですがここでは無視します。

 次にプロジェクトフォルダの下にある「AndroidManifest.xml」を開きます。ここにパッケージ名を参照しているところがあるので、これを修正します。これで、エラーは消えるはずです。

コピー後、AndroidManifest.xmlをダブルクリックして編集する。ここでPackage欄を修正する

 最後に表示用のアプリケーション名を修正します。こちらは、エラーとして報告されませんが、修正しないとユーザーが実際に実行しているアプリケーションを区別できなくなってしまいます。res/valuesフォルダを開き、strings.xmlをダブルクリックで開きます。Resourcesタブを開くと「app_name(String)」という項目があるので、これをクリックします。右側に内容が表示されるので「Value」の欄にある名前を編集します。その後ファイルメニューの「保管」でxmlファイルをセーブします。

文字列リソースとして表示するプログラム名があるので、これも修正する

 こうすることで、コピーしたsample02をsample03にすることができました。今後も前回作成したプログラムを修正することになります。このとき、前のものを残しておきたいのなら、この手順を使って、新しいプロジェクトを作ります。なお、今後の解説では、このコピー手順などについては繰り返さないので、各自が必要に応じて作業してください。

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