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TECH担当者のIT業界物見遊山 ― 第16回

iPhoneのオンライン予約で考えた

クラウドの実力を1日で知らしめる方法

2010年07月14日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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ようやくiPhone 4が手に入った! 予約開始日、オンラインで予約を試みたのだが、それにしてもサイトは重かった。で、ここに果たしてクラウドの出番があるのではないだろうか?


オンラインショップは「パンク状態」

 今回のiPhone 4発売も大変な騒ぎだった。今まで担当は、こうした流行ものにあまり触手が伸びなかったので他人事だったのだが、iPhone 4では入手騒ぎに参加してみた。とはいえ、表参道に並ぶまで根性が座っていないので、オンラインサイト予約のチャレンジがせいいっぱいだ。

 ご存じのとおり、ソフトバンクのオンラインショップでの予約は、予約開始時間からものすごいアクセスでまったくつながらなかった。とはいえ、エラーページも一様ではなく、SSLが入って端末の選択ページまで進む場合もある。普段からインフラやクラウド関係の記事を書いている担当としては、エラー画面が表示されるたびに、Webブラウザの背後で行なわれている処理に思いを馳せてしまう。自らが放ったHTTPリクエストが果たしてどこでエラーページの掲載処理に振り分けられているのか、途切れたSSLのセッションはどこにいったのだろうか、リロードボタンはやはりDoS攻撃として処理されるのか、などなど。

 だが、あまりにもつながらないと、果たしてiPhoneへの渇望や信仰が足りないのだろうか、果たしてリロードのタイミングがよくないのだろうかなど、とてつもなく非科学的なことを考えはじめる。手詰まりで、立ち寄ってみた地元のソフトバンクショップでも「予約システムが落ちており、いつ復旧するかわからない」といわれたので、結局次の日に改めて予約した。だが、1日のロスは恐ろしい。発売日どころか、結局は1週間後の入手になった。

iPhone予約にクラウドは利用できない?

 こうした経験をして、担当はこうした事態にクラウドは対応できないのか?と考えた。ソフトバンクテレコムの前身である日本テレコムは、IaaSのはしりである「Ultina OnDemand Platform」をいち早くはじめたキャリア。突発的なトラフィック増加に対応できるというメッセージは、すでにずいぶん前から出してなかったっけ?と、意地悪なことを考えた。で、現在のソフトバンクテレコムはホワイトクラウドをすでに展開しているわけで、もしクラウドの実力が本当なのであれば、四の五のいわずにiPhoneの予約殺到をホワイトクラウドでさばいてもらいたかった(なんだか、単なる愚痴に聞こえるなぁ)。「先日のiPhone予約もホワイトクラウドで、さばきましたよ」とプレスリリースを打てば、「すわっ、これがクラウドの実力か!」と多くのユーザーが納得するに違いない。

 クラウド、特にIaaSの分野のメリットとして喧伝されるのは、リソースの融通性や拡張性の高さである。このメリットを活用しているのが、現在クラウドサービスの顧客となっているオンラインゲーム会社やケータイのWebサービス業者である。今後のクラウド普及の1つのきっかけとしては、こうしたクラウドのメリットをユーザーが血の通った言葉で、アピールしていくことではないだろうか? そういう意味でソフトバンクは絶妙な機会を逃したような気がする。

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