このページの本文へ

プライベートクラウドという選択 第2回

時代がようやく追いついた!

ネオジャパンのdesknet's クラウド「Applitus」再評価

2010年07月13日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

クラウドコンピューティングという名前が登場する以前から、アプリケーションのオンライン配信に取り組んできたのが、ネオジャパンのdesknet's クラウド「Applitus(アプリタス)」だ。グループウェアであるdesknet’sを中心に、さまざまなアプリケーションを月額課金で利用できる。

カスタマイズ可能なSaaSを
切り開くApplitus

 ネオジャパンのApplitusは、グループウェアであるdesknet’sを中心に、営業支援システム、大容量ファイル送信、Webメール、電子会議システム、経理ワークフローなどさまざまなアプリケーションをサービスとして提供するもの。サービス自体にはWebとメールサーバーの機能を標準搭載するホスティングスペースが含まれており、20GBのHDD容量が提供される。ディスクや仮想マシン貸しをメインとするホスティング事業者に対して、あくまでアプリケーションの配信をメインにしているところが大きな特徴だ。

図 グループウェアを中心にさまざまなアプリケーションをWeb経由で使えるApplitus

 ここまで読んだら、いわゆる自社製品をSaaSで提供しているだけのように思われるかもしれない。しかし、Applitusは2000年当初にASP(ApplicationService Provider)と呼ばれていた時期のSaaSの反省や課題をていねいに解決している。

 まず、ネオジャパンの製品だけではなく、他社製品もきちんと統合している点が大きい。自社製品のみならず、コラボレーションシリーズとして勤怠管理、Web会議、給与明細などの品揃えを拡充することで、サービス全体の魅力を高めている。

 また、SaaSやクラウド導入の障壁となっている、信頼性やセキュリティへの懸念を完全に払拭しているのも大きい。ISMS/BS 7799認定を取得する質の高い国内のデータセンターを用いて、ネオジャパン自体がサービスを提供しているため、ユーザーも安心してアプリケーションやインフラを利用できる。

日本のSaaSの先駆者
Applitusの軌跡

 そして最大の特徴は、従来のASPが苦手だったカスタマイズが可能な点だ。古くから受託開発を手がけるネオジャパンだけに、HTMLの手直しから、ユーザー認証システムとの統合、さらには既存の顧客システムとの連携まで幅広いニーズに応えられる。

 Applitusのスタートは2006年9月。クラウドコンピューティングという言葉が生まれる以前からサービスをスタートし、すでに契約社数で500社(2010年3月)を超える。現在、さまざまなベンダーや通信事業者がサービスに参入しているが、Applitusはすでに4年の実績を持っているわけだ。この実績と安心感は他社が追従し得ないメリットでもある。

 いずれにせよ、30日間の無料トライアルが可能なので、まずは試してみるのが上策といえる。

カテゴリートップへ

この連載の記事